個人的には非常に楽しませてもらった洒脱なラブ・コメディ「荒川アンダー・ザ・ブリッジ」、第1期最終巻の発売である。
本巻では11〜13BRIDGEを収録。実質的な1期クライマックスかつ最終話とも解釈できる12BRIDGEでは、出生時からエリート
教育を叩きこまれた一方、家族愛に飢えていたリクとその父親・市ノ宮積とのエピソードが綴られる。結局リクと父との直接的
な接触は無いまま物語はある完結の形をとるが、二人の間に重要な立ち位置として立つニノの存在感が際立つ。ニノに失っ
た自分の愛する妻の姿を重ねる積のある台詞には、初めて息子に自分の成し得なった想いを託し自由を許す父親としての姿
が垣間見れ感動的。現在放映中の2期ではリク父の姿を観ることが出来るだろうか?
最終回の13BRIDGEは、最終回とは思えないほどのコメディタッチにより、今まで画面の端に映っていた程度であった荒川住人
ラストサムライ・ビリー・ジョセフィーヌが一挙に登場。3者とも今までのメイン級住人に引けをとらない超個性派揃いで、現在放
映中の2期ではさらなる活躍が拝める。そして終盤夕暮れのパレードシーン、ニノがリクに語りかける名台詞「もっと思い出を
作ろう、私と皆と一緒に」のしんみりとした感動にて、ひとまず1期完結である。
オーディオ・コメンタリーはリク役の神谷浩史氏・ニノ役の坂本真綾氏・市ノ宮積役の小山力也氏で12・13BRIDGEの2話収録。
作品上では堅物の積役の小山力也氏がユーモアある親父っぷりを発揮しており、他作品でも中々聴けない組合せのメンバート
ークなので是非聴いて欲しい。また今回のエンド・カード、原作者の中村光氏が描き下ろしたカードが1枚含まれている処も注目。
この最終巻、最後の最後のシーンで「アマゾネス」という超爆弾級新キャラがちらっとだけ登場。しかしその容姿のインパクトは
凄まじい。オーディオ・コメンタリーでもアマゾネス登場シーンに3人が釘付けになっている様が窺えるが、2期ではアマゾネス
演じる声優・小林ゆう氏の素質も手伝い、そのぶっ飛んだキャラクター振りが炸裂している最中なので、是非ご覧頂きたい。
現在放映中の2期「ブリッジ×ブリッジ」と併せて、1期の感動クライマックスシーンをもう一度観返して欲しい。