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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「名作劇場」,
By タック (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 荊[いばら]の城 下 (創元推理文庫) (文庫)
運命の流転、というまさに物語的なテーマを ミステリータッチに描ききった本作、 「オリバーツイスト」や「クリスマスキャロル」や 子供の頃読んだ「巌窟王」などの名作の空気がある。 そう書くとまさしく時代設定の勝利か?と思えなくもないが、 作者の、この時代の空気感を創る力は当代随一。 その空気の重厚さに思わず引き込まれる。新作を期待したい作家だ。 霧のロンドン、不幸な子供、深窓の令嬢、スリ・・・。 そんな世界にどっぷりはまれます。過去のロンドンに行ってみたい方、ぜひご一読を。 著者の「半身」P・コーンウェルの「真相」(上下)も ビクトリア朝に行ってみたい方におすすめです。
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
不思議な読後感。,
By
レビュー対象商品: 荊[いばら]の城 下 (創元推理文庫) (文庫)
上巻を読み終わった段階で、一体どうやってまとめるの?と思いながら下巻を読み進めましたが、最後はきちんとまとめてきました。オオなるほどな、といったところ。「半身」を凌ぐ傑作とは思いませんが、19世紀のロンドンがリアル。2人の少女の心理描写がリアル。訳もよいです。
5つ星のうち 4.0
こういうのを Page Turner っていうんだな,
By
レビュー対象商品: 荊[いばら]の城 下 (創元推理文庫) (文庫)
どう見てもフーダニットなパズラーじゃないので、気軽に読め、従って評価も高くなります。本当は五つ星でもよいのですが、本格じゃないし、前作とネタが部分的に被っているのでちょっと引いときましょう。原題の Fingersmith ってのは「掏摸」って意味ですが、Smith はヒロインの娘が名乗る変名でもあります。finger も意味深ですね。前作は二つの時系列を交互に描き、最後に悲惨な実相を明らかにするというスタイルでした。この本もなかなか凝った美しい構成になっていて、いわばヒロイン二本立て。 記述がフェアなので、海千山千のミステリ読みなら、作者が仕込んだ仕掛けの部分はだいたい見当がつき、着地点も想像できるだろうと思います。それでもぐいぐい読めてしまうのがナレーションの良さですね(原文当たってませんが、中村有希さんの訳のおかげでもありそうです。マゴーン以来久しぶりに読みましたが、やっぱりうまい訳者ですねえ)。最初に出てくる娘掏摸の造形が自然で、感情移入しやすい上、生気溢れる感じでストーリーを引っ張って行くのが前作との一番の違いです。 アニメやラジオドラマにしたら面白いだろうと思っていましたが、もう実写化されているんですね。見てみよう。
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