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草迷宮 (岩波文庫)
 
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草迷宮 (岩波文庫) [文庫]

泉 鏡花
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

幼な子の昔、亡き母が唄ってくれた手毬唄。耳底に残るあの懐かしい唄がもう一度聞きたい。母への憧憬を胸に唄を捜し求めて彷徨する青年がたどりついたのは、妖怪に護られた美女の棲む荒屋敷だった。毬つき唄を主軸に、語りの時間・空間が重層して、鏡花ならではの物語の迷宮世界が顕現する。

登録情報

  • 文庫: 195ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1985/8/16)
  • ISBN-10: 4003102746
  • ISBN-13: 978-4003102749
  • 発売日: 1985/8/16
  • 商品の寸法: 14.4 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
まさに「神秘的」の一言に尽きる作品です。
最初から最後まで
この神秘的な雰囲気が
保たれているのですから、
好きな人にはたまらない作品でしょう。

それと後半の妖怪が出てくる
ところもまた必見。
それはそれは恐ろしい妖怪です。
もし現実世界にいたら
震え上がるでしょうが…いないので
ご安心を。

特に手毬唄の場面は
非常に神秘的な雰囲気と相成って
読み心地よく感じることでしょう。

やや旧文章が気になりますが
雰囲気を味わえばよいでしょう。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TaroTaro トップ500レビュアー
ごく最近、はじめて泉鏡花の小説を読んだ。読んだのは代表作のひとつ「高野聖」。幻想的、神秘的で、ときにはグロテスクな異世界が眼前に広がってくるかのような文章がとにかく素晴らしかった。

読んだのは岩波文庫版だが、解説氏は鏡花の文章を「派手で、なまめかしく、妖艶」と表現していた。それに加えるとしたら極めて映像的な文章ということだと思う。
だから、最初は文語体的な文章にてこずりながらも、異世界が眼前に広がってきたのだろう。
読みながら、「語り手」である旅僧と同じ異世界に引き摺りこまれそうになった。

注意しながら読まないと意味を取り違えてしまいそうになるので、すらすらという訳にはいかなかったが、とにかく頁を括る手が止まらなかった。

で、次に手に取ったのが、同じく異世界を描いた怪異譚「草迷宮」。
それしか読んでいないので「高野聖」との比較になってしまうが、自分には、小説全体を覆う幻想的な空気や文章のなまめかしさは「高野聖」に、物語のおもしろさは「草迷宮」に軍配が上がるように思う。

ところが、物語としてはおもしろいにもかかわらず、読むのに難儀したのは「草迷宮」の方だった。
これは、「高野聖」のストーリーがある意味単純で、「語り手」もほぼ旅僧一人に限定されているのに対し、「草迷宮」は語り手が次々と入れ替わり、そこで語られる話の時系列も過去と現在を行ったり来たりするのが理由だ。

語り手も時系列もバラバラだが、構成自体はそれ程複雑なものではない。難儀したのは文章によるところが大きい。
鏡花の文章は素晴らしいものの、やはり文語調の文章は、ちょっとでも気を抜いて読むと、語り手や時系列が見えなくなるからだ。頁を行ったり来たりしながら読み続けた。タイトルどおり迷宮にはまってしまう感じがした。

しかし、そうして読み進めていくうちに、ばらばらだった時系列が徐々に一本の線になり、クライマックスに向かっていく頃には、最初に難儀していたことなど忘れてしまった。

正直、一回目に読んだ際は、小説を味わうというよりもストーリーを理解するだけで精一杯だったが、日を置かず読んだ二回目は頁を括る手が止まらなかった。三回目は文章を味わうように読んだ。

もちろん、鏡花の文章は素晴らしい。加えて複数の語り手、過去と現在、これらが絡み合いながらラストに向かっていく構成が実に見事な作品だと思う。
このレビューは参考になりましたか?
24 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
言葉の美酒 2003/9/15
「芳(かんば)しい清らかな乳を含みながら、生まれない前(さき)に腹の中で、美しい母の胸を見るような心持(こころもち)の--唄」を求めての青年の遍歴。題名の「くさめいきゅう」の「くさ」は、草競馬や草野球の「草」。鏡花の謙遜であろう。言葉の迷宮は、母なるものへの高貴な捧げ物。巧緻にして繊細。読者を、この世とあの世の中間に拉致し、そこに宙吊にする結末の一行まで、最上等の日本語に酩酊して頂きたい。最近の日本の怪奇小説の文章の、粗製濫造に飽き足らない読者に薦めたい。手作りの吟醸酒である。
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幻想的な物語を、立体幾何学的構成で巧みに描いた秀作
鏡花特有の耽美性と幻想性とで読む者を「迷宮」に誘う妖異譚。だが、この「迷宮」性は作者の巧緻な構成によって更に高められている。物語の主人公は葉越と言う青年で、亡き母... 続きを読む
投稿日: 2009/11/14 投稿者: 紫陽花
最高の日本語美
草迷宮は、私が鏡花の文章に心酔する契機となった作品である。脳髄を揺さぶるような前衛性と、珠玉の言葉の美しさに... 続きを読む
投稿日: 2006/6/30 投稿者: rattled9
香りと匂い
 寺山修司の映画「草迷宮」を観て 感嘆して 原作を手に取った。因みに映画「草迷宮」は 寺山の映画作品の中では最高傑作である。... 続きを読む
投稿日: 2006/4/14 投稿者: くにたち蟄居日記
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投稿日: 2006/2/12 投稿者: いせむし
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投稿日: 2005/5/18 投稿者: kaz0775
美女と青年と手毬唄
今は亡き母が幼い頃に唄ってくれた手毬唄を、もう一度聞きたいと捜し求める青年が、妖怪(美女)の棲む荒屋敷にたどり着いて・・・というお話。... 続きを読む
投稿日: 2003/4/12 投稿者: ribbon
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