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草祭 (新潮文庫)
 
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草祭 (新潮文庫) [文庫]

恒川 光太郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

たとえば、苔むして古びた水路の先、住宅街にひしめく路地のつきあたり。理由も分らずたどりつく、この世界のひとつ奥にある美しい町“美奥”。母親から無理心中を強いられた少年、いじめの標的にされた少女、壮絶な結婚生活の終焉をむかえた女…。ふとした瞬間迷い込み、その土地に染みこんだ深い因果に触れた者だけが知る、生きる不思議、死ぬ不思議。神妙な命の流転を描く、圧倒的傑作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

恒川 光太郎
1973(昭和48)年、東京都生れ。2005(平成17)年、「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。現在、沖縄在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 358ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/4/26)
  • ISBN-10: 4101351317
  • ISBN-13: 978-4101351315
  • 発売日: 2011/4/26
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
デビュー以来、一貫して幻想的で懐かしく、民話のような美しい物語を紡ぎだしてきた作者。
この1冊は、その作風が完結した一つの象徴的作品となるでしょう。

「美奥」というどこか懐かしい街を舞台に不思議で残酷な物語が語られます。
その中には、けものに変化する少年や、守り神になる少女や、不可思議なゲームにのめりこむ少女が描かれていきます。
5つの短編はみな、どこかで「美奥」に繋がっていきます。
昔、日本のどこかにあったような懐かしい街。ほの暗い水路が流れ、丘の上には洋館が立ち、猥雑な界隈は旅人が彷徨う迷路のような建物がひしめく。
異界へと続く裂け目が、ふっと人を飲み込んでしまう不思議の街。

読んでいて、美奥の野原を吹き渡る風や、夜の街、屋根を飛び移る猩猩の影がリアルに浮かびます。さらに扉絵を描いた影山徹さんの作品が素晴しい。「美奥」に迷い込んだ気持ちにさせられる素敵表紙です。
ところで、ここまで3冊恒川作品を読んできて、この雰囲気はどこかで読んだような気がするな、と咽喉まで出てきて出てこない、という感覚に悩まされてきたのですが。
やっとわかりました。
アイルランドの民話です。
民話自体は、ちゃんと読んだことがないので、なんとも言えないのですが、ケルト神話を元にした幻想小説といえばアーサー・マッケン「夢の丘」やピーター・トレメインの「アイルランド幻想」などがあります。
恒川ファンであれば、こちらもかなり楽しめると思います。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「けものはら」「屋根猩猩」「くさのゆめがたり」「天化の宿」「朝の朧町」5編を収録した『草祭』という連作集。初出は「小説新潮」2007年6,9,12月号2008年3,6月号。
作品の舞台、美奥町には秘密がいっぱい。不思議な世界と入り交じっている。
変化して戻ってこない人、残される人、戻ってくる人、残る人。
隣の人が不思議な場所から帰ってきたばかりでも、気がつかない。
でもいつかは自分が当事者に。
そんな体験を個々にした人がパラパラ住む町。
ある地区では住民とおかしなモノが普通に共存しているし。
別にそれを吹聴するわけでも、特に秘密にするわけでもなく、おのおの消化し生活している。
起承転結とか因果応報とかなく、教訓が含まれる訳でもなく説教臭くない。
ただそんな話があったよ、こんな世界があるよ、というスタンスが好きです。

1話目と2話目が、かなり繋がった話なので、3話目で「おや?」と思う。
そしてこのお話、どこまで続くのかな?いつ美奥に繋がるのかな?と気にしながら読むと結構長い。オチが読めないのは私が鈍いのだろうか。
この3作目が一番面白かった。でもそれも他の4作があってこそ。
オレンジの花。幅の狭い線路。いつも登場するおじさん。
連作って独特の楽しみと、ノイズがあるな、といつも思う。

恒川光太郎の作る世界は、いつも自分の予測を裏切る。
大筋でも些細な事でも。
変な空間の老婆は将来永劫そこに居るものだ、と思うんだけれど、あっさり居なくなって空き家になっていたり。
地域の守り神が、そんなことしますか?とか。
デビュー作「夜市」の度肝を抜く展開は、本当に凄かった。
ただ私としてはなんとなく描写がスカスカしていて、その点は読み応えに欠けるかな、と(これが余韻というもの、なのかもしれないですが)。
今回『草祭』この点は、気になりませんでした。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Nagi
形式:単行本
美奥という町を舞台にした5つの短編集.ホラーというよりも民話に近いかもしれません.読んでいて美しい情景が浮かんできたり,どこか懐かしい町を旅しているような気になったり.決してあり得ない話なのに,どこかにこの町が存在するのではないかと思えてくるような不思議なお話です.人と人とのつながり,自然との調和なども優しく,暖かく描かれています.
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懐かしい匂いのする短編集
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おもしろかった
この人の和風幻想がすごくすごく好きだ。
日常から地続きの非日常。
完全異世界物よりもこういうファンタジーが好き。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: らっきょ
期待しすぎたので期待はずれ
まず、感動がなくなりました。そして読みにくくなりました。

恒川ワールドを作り上げるつもりでしょうか??... 続きを読む
投稿日: 2009/9/12 投稿者: 率直人間
自分の町の身近に異界があったなら
美奥と呼ばれる土地の過去と現在に纏わるお話です。
どの話も不思議で一筋縄ではいきません。... 続きを読む
投稿日: 2009/7/9 投稿者: 枳殻
おもしろいですよ。
文章がクセが無くて読みやすいです。筋も複雑怪奇ではないし、いつも若者が主人公なので、作品が重すぎなくて、いいですよね。読後感もいやな感じはないので、この作家の作品... 続きを読む
投稿日: 2009/6/10 投稿者: みさりんこ
いまひとつでした
夜市は面白かったです。特に風の古道、積極的におススメしました。... 続きを読む
投稿日: 2009/4/12 投稿者: みけの たまこ
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