出版社 / 著者からの内容紹介
『婉という女』(野間文芸賞、女流文学賞)で知られる著者の絶筆。「逆境に耐えて生き抜く女性を温かい目で支えながら描く」(三枝和子氏)作品として、稀代の植物学者牧野富太郎の妻・寿衛子を取り上げている。全財産を植物の研究に注ぎ込んだ富太郎。その彼を支えるため、待合の女将として働くことにもなる寿衛子は、想像を絶する生活に耐え抜き、しかも13人の子供(うち6人が成人)をその手で育てた。高知県立牧野植物園に保存されている富太郎と寿衛子の書簡(手紙)を多数引用して、今まで描かれることのなかった2人の〃素顔〃に迫る評伝風小説。さまざまな人間模様を通じて、明治人の気概が伝わってくる。『サライ』連載小説の単行本化。
内容(「BOOK」データベースより)
「植物界の巨人」光と翳の実生涯。書簡で初めて明かされる「奔放」と「純愛」。自らを「植物の精」と呼び、植物分類学に生涯を捧げた牧野富太郎博士。この稀代の学者と妻・寿衛子の波乱に富む生涯の詳細記録―。『婉という女』から40年。大原文学の最終到達点。