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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
少年の日の郷愁を誘う物語,
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レビュー対象商品: 草の記憶 (単行本)
田舎町の少年…ぼく、神田パッチン、ガチャ丸、タタミ屋のいち六、及川のデブ5人の、草の匂いする生活が、生き生きと綴られている。今の子供たちと違って自然の中で子供らしい様々な冒険をする。新鮮な驚き、発見、冒険の喜びが満ち溢れていて、郷愁を呼ぶ。第1話 オニユラシ…向かいの山の斜面の一本の木が、不思議に動いているのに驚く。 第2話 タマセンカズラ…人が死ぬと、よく墓場などに生えているこの蔓草はブルブル震えるという。 第3話 アレチノカヤツリ…柔らかいので鎌で切って、カヤなどに混ぜてプロレスのリング代わりにする。 第8話 ハマボウフウ…「おれの(間違いの)は海の記憶だよ。おれたちのよく遊んだあの海にハマボウフウというのが咲いていただろう。白い花をつける」「ああ覚えているよ。だらしなく葉っぱのひらくやつだ」いち六が言った。「そう。あの花の名をな、おれは長いこと浜暴風、というふうに思っていた。浜の嵐の暴風さ。ずいぶん勇ましい名の花なんだなあってさ」ガチャ丸がこきざみに頷いた。 第4〜7話の題名「ナガバカソウ」「ウワバミソウ」「アワコガネギク」「スズメノテッポウ」において、その草の名自体が不思議なことに、本文中に登場していない。
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
生き生きとした少年時代を肌で感じられます,
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レビュー対象商品: 草の記憶 (単行本)
恐らく著者自身の少年時代をモチーフとした小説ということでは、前作に波切草があり、その時は中学から高校の時代が舞台で、大人に囲まれた少年の心を描いていた作品でした。 今回は小学生時代で、波切草よりも、もっと子供同士での視線で描かれている。 最後の締め方は今までの作品のように、その時代の中で終わるのではなく、急に時代は飛ぶが、 その結び方の為か、読み終わった後は強烈に懐かしさと、不思議な安堵感を覚えました。 少年時代の一こまを切り取って見せられているかのような生き生きとしていて、きめ細かい描写は、 まるで自分がそこにいると錯覚するほどです。 自分とは時代は違えど、自分自身の少年時代を投影しながら、ぐいぐい読みすすんでしまう。不思議な力をもった作品だと思います。
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