・私小説的、あるいはエッセイのような…。生と死を正面から見つめ、ゆっくりとリハビリしていくという静謐な短編が集まった本です。疲労して帰宅し、読んでいると、なんとはなしに解放される心地良さがあります。
・うつ病に苦しんだ後も、メンタル面の重石と向き合い、無理なく「私が存在している事実を確認」していく、自然と足の赴くままに確認していこうとする55歳の内科医の日々。登山が好きな中年以降の人なら、一段と引き込まれるかもしれません。
・ストーリーらしいストーリーはありません。一気に読んでしまいそうで、そうするには惜しくて、でもずいずいと読み進めてしまう本だと思います。人に薦めたくて、自分の書評ブログで紹介しました。ぜひ、皆さん、『草すべり その他の短編』ご一読を。