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茶道の歴史 (講談社学術文庫 453)
 
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茶道の歴史 (講談社学術文庫 453) [文庫]

桑田 忠親
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

本書は、日本独自の伝統芸道である茶の湯のしきたり、名物茶道具のいわれ、茶会の変遷、茶道の精神などについて、その概要を述べたものであります。しかし、むつかしい理論の証明や空虚な概念の叙述を避け、史上の人物、つまり、紹鴎・利休・遠州・足利義政・信長・秀吉らの逸話、人間などを中心に、茶道の礼法や茶道具の由緒について余り関心のない方々にも興味を持たれるように、工夫をこらしてお話しました。(著者「まえがき」より)

著者紹介

1902年東京生まれ。1926年国学院大学卒業。東京大学史科編纂官補、立教大学講師、国学院大学教授を経て、国学院大学名誉教授。著書に『千利休研究』『日本茶道史』『茶の心』『山上宗二記の研究』『茶器と懐石』『古田織部の茶道』『細川幽斎』など多数。1987年5月5日没。


登録情報

  • 文庫: 261ページ
  • 出版社: 講談社 (1979/11/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061584537
  • ISBN-13: 978-4061584532
  • 発売日: 1979/11/8
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By モチヅキ VINE™ メンバー
形式:文庫
 本書は、戦前から自ら茶道をたしなみつつ、茶道史の研究を行なってきた国学院大学名誉教授(故人)が、日本の茶道の歴史について主要人物に即してコンパクトにまとめたものである。足利将軍に仕え茶の湯を開拓した能阿弥、仏教の人間平等観を茶の湯に導入し、それを茶道たらしめた「開山」村田珠光、新たに茶器を「発見」した「中興」武野紹鴎、茶道の大成者千利休、独自の華やかな茶道を開拓した古田織部、歌人にして寛永三筆の一人である普請奉行小堀遠州、民間に千家茶道を広めた利休の孫千宗旦、武家に茶道を広めた片桐石州、石州流大名茶の松平不昧、家元制度を備え格式化された町人茶を創り出した表千家の流れを汲む川上不白、そして近代以降の茶道――以上が本書の概略である。

 本書を読むと、以上のような茶道史上の主要人物の間で、いかに多くの意見のズレがあったかがよく分かる。つまり茶道が「伝統芸能」であるとしても、それは複数の伝統を持っているのである。また著者も述べているように、茶道の基本は人と人との心の交流にあるのであって、その形式は二次的なものである。したがって著者は、茶道の形式主義に警鐘を鳴らし、批判の重要性を強調する。極論すれば、善法のように、茶の点前などしなくとも、心根さえ正しければ大茶人たりうるのである。

 本書の内容の学術的意義はともあれ、以上のような著者の立場は基本的に首肯できるが、ただ著者の多用する「日本化」という言葉の含意はいまいち分りにくい。また、名物茶器についての説明は、私のように現物を見たことのない人間には、全くイメージがわかないので、できれば写真か何かが欲しかった。流派の系統図も欲しいところである。

 なお、私見では、茶道の基本については、千葉猷道・さとうたかし『マンガ茶の湯入門』(平凡社、1988年)が手ごろなように思われるが、どうだろうか。
                          

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dvrm トップ100レビュアー
形式:文庫
 茶道の歴史を、時代を画した代表的な人物の生涯と業績の紹介と、後代へのつながりを示すことで概説した著書。

 読み通してみると、茶道が他の芸能から影響を受け、他に影響を与えながら成立したということがよくわかる内容になっている。連歌、仏教特に禅、歌学、能、陶芸、絵画、書、花、それら多くを総合した振る舞いの妙が、次第にはっきりする。

 その内実は具体的なモノが残る類の芸能ではないので判りにくいが、歴史的に「公共」が失われていく時勢での「新しい公共」として機能したのではないかということを思った。室町時代に興り、戦国時代に発展し、安土桃山時代に大成し、江戸時代に本質的な変化をこうむるという軌跡が、武家政権の統制力の変化と寄り添っていた茶道の姿をよく指し示している。

 読みやすいので気軽に手にとっていいと思う。
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