1巻は、主人公の鈴が半年ばかり異動茶店「茶柱倶楽部」の旅をしながら様々な人と出会ってお茶を紹介しつつ、自分に素晴らしいお茶をもたらしてくれた女性(高子さん)を探し、再会するまでが描かれています。
1巻だけでも、十分に中身が濃かったです。
この2巻にて、鈴はやりたいことを見つけます。「移動茶店で茶処と飲み手をつないで日本中のお茶と出会う場を作る」という目標です。
北海道、青森、静岡、岩手と旅をしてお店を開き、出会ってゆく様々な状況の人々に最上のお茶を煎れます。さりげなく今の日本を応援している箇所もあります。
鈴のお茶の入れ方は美しく、お茶の色彩は立体感と透明感があって、魅入ってしまうほど。香ばしさが伝わってきて、美味しいお茶を飲みたくなってしまう。読むこと自体に、お茶を飲んだときのようなリラックス効果があります。
「お茶の最大有効成分は、煎れ手と飲み手が向き合う時間だと思います」という台詞が良かったです。作中に登場したお茶を飲みたくなった読者のために、店舗情報も掲載されています。
この本と読み手をつないで飲んでみたいお茶に出会う機会になります。
なんといっても、鈴の煎れたお茶を一度でいいから飲んでみたくなります!!