本書は、あくまで「茶事」のための庭園集。
茶事における露地(茶庭)の使われ方が、実況解説風に説明されています。
また、茶庭として押さえておきたいポイント、敷石などの構成要素も、ディテールに渡って解説されています。
カラー写真が豊富で、緑の冴えが、目にさわやか。 レイアウトなども、たいへん読みやすいです。
できれば、全実例の平面図が載っていれば良かったのですが、平面図がついていたのは一部。
大きな庭園の実例が多いのですが、中には、ベランダ用の茶庭の図面も載っています。
個人的には、もう少しカジュアルというのか、現代の住宅にあったアレンジも期待していたのですが、登場するのはすべて重厚で伝統的な感じのするものばかり。あくまで、お茶をする目的があっての庭園集。和風テイストを取り入れる参考にと思って購入しましたが、実際に役に立つかというと、ちょっと適わないような…。
でも、茶庭の基礎を学び、実際に作りたいという人にとっては、完成度の高い一冊だと思います。