京都にある茶庭の名作の数々を、京都写真家として有名な水野克比古氏の美しい写真で紹介した本です。
茶庭は、門から茶室までの庭を指しますが、お茶自体が、お客様をもてなすことを主眼としたものだけに、茶庭も、庭園ほどの大きさはありませんし、華やかさもありませんが、お客様を楽しませようと、緑や石の一つ一つにいたる隅々まで、もてなす側の主人の心配りが行き届いた「美が凝縮された小空間」を形成しています。
また、この本で注目すべきは、桂離宮や仙洞御所といった拝観が限定されているものに加え、日本を代表する表千家、裏千家の茶庭といった非公開のものまでが紹介されていることで、庭園の好きな方には是非お奨めしたい1冊です。