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茶の世界史―緑茶の文化と紅茶の社会 (中公新書 (596))
 
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茶の世界史―緑茶の文化と紅茶の社会 (中公新書 (596)) [新書]

角山 栄
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 新書: 225ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (1980/12)
  • ISBN-10: 4121005961
  • ISBN-13: 978-4121005960
  • 発売日: 1980/12
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 12,312位 (本のベストセラーを見る)
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By いせむし トップ500レビュアー VINE™ メンバー
本書を最初に手に取ったのは高校生のときです。
世界史の教師が推薦した一冊でした。
それからずいぶん経ちますが、
今でもたまに手に取ります。
資本主義の発展と近代社会の成立、地域文化の伝播など、
複眼的な視点から、
一つのストーリーとして語りきる本書は、
高校生に世界史のダイナミズムを感じさせてれました。

さて21世紀を迎えた現在本書を再読すると、
経済のグローバリズムが世界を席巻している今日の経済的闘争は、
既に17世紀に萌芽していたのだと改めて感じられた。
新書の名作です。
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21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 貧書生 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
本書は二部から成ります。第一部は英国での紅茶の普及を欧州人の茶との出会い(16世紀中頃)から、物質的奢侈(砂糖とミルク)として特徴づけられる紅茶文化の成立、そして英国が茶葉をインド植民地で自給するまでを描いています。第二部は日本茶の世界市場への進出と、その挫折を扱っています(開国から第一次世界大戦まで)。

日本もまた一次産品の輸出に甘んじていた時代があったことを確認させてくれる第二部も資料的価値が高いのですが、とくに読み応えがあったのは第一部です。

茶葉も砂糖も生産できない英国で紅茶文化が花開いたのはなぜか。茶葉の供給地だった中国の半植民地化、カリブ海の砂糖植民地でのプランテーション労働など、筆者は「近世ヨーロッパの資本主義の形成とそのグローバルな展開」に紅茶が密接に関わっていたことを、統計資料を示しながら丁寧に論じています。

新書という形式も加味すれば費用対効果がたいへん高い一冊です。

このレビューは参考になりましたか?
19 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By アジアの息吹 トップ1000レビュアー
思えば高校生の頃、初めて社会史に触れたのがこの本を通してだったと思う。もちろん当時「社会史」という分野があるということすら知らなかったが。この本との出会いは夏休みの課題図書か何かに入っており、選択が世界史だったので読むことにしたという消極的な理由であった。

それまで王朝史・政権史・政治史が歴史だと考えていた私は、少しこの本の記述方法に戸惑った覚えがある。社会にどっぷりと漬かった現在と違い、経済的動機に重きを置けなかったこともあり、今ひとつこの本の流れが頭に入ってこなかったのだ。

最近改めて買い求め、再読してみると逆に普通の歴史書よりもすんなりと読み込めた。大上段に構えた王朝モノではなく、歴史とは皮膚感覚に密着した「茶」などから語り始めるのがふさわしい。20年経っても色褪せない良書である。

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