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茨文字の魔法 (創元推理文庫)
 
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茨文字の魔法 (創元推理文庫) [文庫]

パトリシア・A. マキリップ , Patricia A. Mckillip , 原島 文世
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 987 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

レイン十二邦を統べる王の宮殿。その下にある王立図書館で、捨て子だったネペンテスは育った。ある日、魔法学校の学生から預かった一冊の本。そこに茨のような謎めいた文字で綴られていたのは、かつて世界を征服した王と魔術師の古い伝説だった。おりしも年若い女王の即位に揺れるレイン十二邦は、次第に運命の渦に巻き込まれていく。名手マキリップが織りなす、謎と伝説の物語。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

原島 文世
群馬県生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 349ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2009/1/9)
  • ISBN-10: 448852009X
  • ISBN-13: 978-4488520090
  • 発売日: 2009/1/9
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 161,227位 (本のベストセラーを見る)
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By snufkin
形式:文庫
 舞台設定がとても素敵だった。十二邦を統べるレイン。魔術を教える空の学院。宮殿の地下にある莫大な蔵書を誇る王立図書館。その図書館では孤児達が集められ司書になるべく教育を受け、学者が持ち込んだものや遠方の地から送られた書物を解読していた。
 孤児のネペンテスは、空の学院から持ち込まれた、たいして価値もなさそうな茨文字の書物になぜか魅せられ、秘匿し解読していく。
 その本は世界を征服した古代の王アクシスと、彼を支えた魔術師ケインの物語だった。そこでは男性だと知られていたケインは、女性であった。ケインの視点から、アクシスの世界征服の歴史が茨文字で語られていく。
 しかし、解読するうちにネペンテスは次第に茨文字の魔法に囚われてしまう。
 また、かたや宮殿では王が崩御し年若い王女テッサラが即位したばかりだった。十二邦では反乱の気配も感じられ、それ以外にも不穏な空気がただよっている。
 テッサラには王という立場が重くのしかかり、ふわふわと森の中をさまよっている。その様は国の状態そのものだ。
 一見、何も繋がりもないようだったが、三人の女性達の行動が最後に収束していくさまは圧巻だった。この作品でも女性陣がすばらしく魅力的である。特にケインの決断には感嘆した。
 また、空の学院の生徒ボーンの活躍も見逃せない。反乱を画策する一族と王国との間に挟まれる中で、自分の魔術と向き合う。ネペンテスとの恋も素敵だ。
 そのほかにも、ネペンテスの同僚のレイドリー、テッサラを助ける魔術師ヴィヴェイ、レインの初代の王マーミオンなど魅力的な人物が登場する。
 翻訳されているマキリップの作品のなかでは、この作品が一番壮大な物語かもしれない。 
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
孤児で王立図書館の書記ネペンテスと魔術学校の生徒のボーンの関係、、父王の事故死で突然女王になってしまった、まったく女王には向いてないような14歳の少女テッサラ、三千年昔の征服王の皇帝アクシスとその従妹で偉大な魔術師となったケインの関係という三つの話が同時進行していき、それらが結末に向かって収束していくのだけど、最後の最後までどうまとまるかわからなくて、おもしろくて夢中になって読みました。絶対おすすめです。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By md
形式:文庫
マキリップ作品の中では珍しく、「しっとり」「味わい」より「ドキドキ」「わくわく」が強いと感じました。
他のマキリップ作品同様、限定的な空間で物語は進行していきますが、茨文字で書かれた本を通じて、
主人公たちの世界と並行して大きな伝説が進行していきます。
主人公たち自身の動きは小さいのですが、大きな出来事が迫ってくる緊迫感が物語を盛り上げています。

「チェンジリング・シー」「冬の薔薇」(発売は後ですが先に読みました)が、個人的にもうひとつだったので、
特に面白いマキリップ作品は、もう翻訳しつくされてしまっていたのかなぁと思ってしまいましたが、
これを読んで、考えを改めました。
やっぱり、マキリップは素晴らしい!

香りも感じられるような雰囲気ある緻密なマキリップの世界観と、冒険ファンタジーのようなスピード感に、
恋物語も絡んで、10代の読者や海外ファンタジーが初めての方にも楽しめる作品です。
もちろん、元々マキリップ作品が好きな方も間違いなく楽しめます。

最後にぐっと物語を閉じる手法は、好みが分かれるかもしれませんが、私は「見事」と言いたいです。
より世界が広がるような読後の余韻が素敵でした。
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