3ピースロックな「朝顔」が好きで、「蒼の世界」あたりから昔のレミオらしさが薄れてしまった感じがして、なのに売れていくのが複雑だった。「粉雪」こそ突き抜けた歌モノだったが、「太陽の下」そして「HORIZON」もあまり聴きこむことはなかった。
しかし不意のタイミングで届けられた「アイランド」は異色の問題作であり昔の感覚もフラッシュバックするような名曲だった。そして久々のシングル「茜空」。また再びレミオロメンを好きになっていく。
煮え切らないメロディーと季節感溢れる歌詞、これこそレミオ節といえる暖かさと切なさが背中合わせになったような春の名曲。とてもスタンダードな曲。
まあ売れ線といってしまえばそれまでだが。小林武史のプロデュースはどれも彼らしさが出てしまうので似通ってしまったり(ミスチルは違うが)、曲の良さを広げてはくれるが逆に焦点がぼやけてしまうような。もっと地味なアレンジならば生活感が増し風味が出る気がする。特にこういう季節モノは。「電話」みたいな距離が懐かしい、と思ってしまうのも事実。今のレミオが駄目なんじゃなく以前と武器を持ちかえてしまったように思う。デビュー時はポストスピッツなんて言われてたのにいつのまにかミスチルの弟だ。でも結局スピッツにもミスチルにもなれるわけないし、ならなくていいんだからレミオらしくやってってくれればいい。ぶっちゃけ初心に戻って3人だけで鳴らしてもクオリティを下げないほどの筋肉はついているだろう。まだ等身大のレミオロメンとは言えないかもしれないが「茜空」はこれからのレミオへと期待を繋ぐ作品である。
まあ、そんな余計なこと考えずに聴けば単純に感動的な曲なんだが。