浮世離れした大富豪の青年茅島氏と、寡黙で情熱的な庭師との恋物語、最終巻です。
原作小説をこんなに忠実に、そして魅力的に漫画化しているものは、そうそうないです。
巻を重ねるごとに、恋を実らせた茅島氏がどんどん可愛くなっていく姿を、まるで庭師の視点から見ている気持ちになりました。そして、寡黙な庭師が茅島氏にはまっていく姿にも納得。
巻末近くでの茅島氏の正装姿には、まるで自分が庭師になったように、はっとしてしまいました。
茅島氏が自分への恋心を無くしてしまったのではと、庭師が疑い愕然とする部分では、まるで自分のことのように、背景が暗転する気持ちでした。
魅力的なエピソード、数え上げたらきりがない!
漫画のおまけ、登場人物のショート小説も秀逸です。
今回は最終巻にふさわしく、執事の波多野さん。
そんな思いで、朝のコーヒーを運んでいたんですね…
茅島氏がどれだけ周りの人たちに愛されているかをさらに知ることができます。
そういえば、最後まで茅島氏の恋人である庭師の名前が出てこなかった。
あとがきで言われるまで、全く気付かなかったです。
それくらい、茅島氏と恋人、二人を見守る人々の作り出す空間が完璧でした。
あぁ本当に終わってしまうんですか。
悲しいです、さびしいです。