空の軌跡FC、全章のメインストーリー+サブクエストの台詞を台本調にすべて収録した一冊(全488頁。分厚い!)。ストーリー中に選択肢が発生する場合は、その全ての選択肢の台詞を収録!
軌跡シリーズ(空の軌跡FC・SC・3rd、零の軌跡・碧の軌跡)は、背景となる歴史(七耀暦)・文化(導力革命後の世界)・地理(ゼムリア大陸)といった設定を共有しているので、登場人物の節々の台詞から、のちのち意外な謎が解けたりします。そうした登場人物たちの断片的な証言を拾って、それらをパズルのようにつなぎ合わせたり、時系列に並べ直してみると、将来の作品に繋がる伏線が見え隠れしたりして、それもこの作品の醍醐味のひとつになっています。たとえば...
ジン「カシウスの旦那にはあの人がカルバードに来た時に色々とお世話になったんだ。」(p.357)
この時点では、主人公エステルの父カシウス・ブライトが、かつてカルバード共和国に出張したことがあることと、その際に現地の遊撃士ジン・ヴァセックがカシウスに世話になったと説明するに止めていますが、軌跡シリーズのほかの断片的な証言によって、徐々に真相が輪郭を現してきます。(最終的にこの経緯については最新作「零の軌跡」で明らかにされています。)
なお本書で残念なのは、メインストーリーやサブクエストから外れた、リベール各地方の人々(NPC)たちの台詞が収録されていないことと、索引がないこと。ボリュームを考えれば仕方ないのかも知れませんが、索引はSC・3rdとまとめて別冊の形でもいいので是非出版して欲しいです。