本のタイトルからはわかりにくいが、聴くことよりも話すことを目的として作られている。そのために日本語の助けを適度に借りながら英語の語順・発想に馴染み使えるようにする、独創的な方法が紹介されている。
難点を挙げるなら「笠原訳」を聴く最中に文の切れ目を把握しにくいこと。通常の英文ではピリオドに達した時に時間的な間(ま)ができるためそこが文末であることがわかるが、笠原訳では文末でない所にも同程度の間があるため、かなり注意して聴かないと文の構造を捉えられない。文末を音で知らせる工夫があればさらに良くなるだろう。
また最初の「セオリー編」では文法用語を多用して説明しているため、そのような言葉が嫌いな人はそこで拒絶反応を示す可能性がある。そこで詰まった人はセオリー編を思い切って飛ばすか、あるいはいきなりCDから始めるのもよい。CDだけでも十分学習できるように構成されている。