最も信頼できる長文問題攻略書。大学受験はもちろん、大学に合格した後も、原典・論文講読の際の事項確認や大学院受験の準備に役立ちます。難度・分量ともに標準的ですが、全てをマスターすればかなりの力が付きます。
基礎的な単語・文法、多少のイディオムの知識は前提にされており、学習進度を考えると高校二年くらいからが適当でしょう。読解に慣れてない多くの生徒は、最初のうち、未知の語彙や複雑な文章に戸惑うことと思います。一日一題のペースで二ヶ月で征服なんて無茶なことを考えずに、一年計画でゆっくり学習しましょう。三題くらいやって復習してまた新たに三題やって復習して、という風に繰り返しながら進むとよいと思います。英文は辞書を使わずに正確に訳せるようになり、語彙・構文は例文ごと記憶すること。三年の時は復習に徹し四、五回繰り返せばほぼ完璧。あとは赤本で総仕上げです。
語学の学習は、手に馴染んだ文章を何度も読み返すのがコツ。多くのテクストを一回だけ読んでもすぐ忘れてしまい身に付きません。同じ事柄を繰り返し学んではじめて自分の血肉になるのです。そのためには良質のテクストを選ばなくてはならない。本書は文章的にも内容的にも大変優れており、高校大学を通じて学び続けるのにふさわしいと思います。
いくつか指摘されている「欠点」について。
全文訳は確かに硬い直訳ですが、英文と逐次的に対応しており、むしろ良く練られていると思います。意訳はかえって学習の妨げになります。このくらいの日本語は読めるようになりましょう。
解説が少ないと感じる方は、文法知識が足りないのだと思います。高校の文法教科書を適宜参照し、イディオムはそのつど用法を記憶すること。どうしても分からなかったら高校や予備校の教師に質問しましょう。宅浪していても遠慮なく母校に聞きに行けばよいのです。自分の意欲をアピールし協力者を増やすことも学習の近道なのですよ。