「浦出流」とも言える、著者独特の通訳法が興味深い。まず、井深氏のよく使う言い回しはもちろん、当時最大の関心事であった東洋医学や幼児教育に関する専門用語を整理したノートを作る。それが交渉事をスムーズに進める潤滑油の役割を果たしたという。また、相手の経歴はもちろん著書などを徹底的に調べ、あらかじめ英語の表現や表記を確認しておくなどの地道な作業が重要だと指摘する。
井深氏は英語に対する勉強意欲が旺盛で、著者の使った言葉を巧みに吸収して語彙知識を増やしていたという。そのほか、現在産業翻訳者として活動中の著者が、英文ビジネスレターの書き方なども指南している。
(日経ビジネス2000/4/10号 Copyright©日経BP社.All rights reserved.)
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