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英語力は英訳本で磨く―日本の文豪作品からオタク文学まで
 
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英語力は英訳本で磨く―日本の文豪作品からオタク文学まで [単行本]

上岡 伸雄
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

村上春樹から夏目漱石、“のだめ”まで、最近訳されたものや入手しやすいものを中心に、英訳版33作品を取り上げ、原作と比較しながら、読みどころと翻訳のポイントを紹介。「そのほかのお薦め作品リスト」として、24作品の読みどころを紹介。

内容(「BOOK」データベースより)

英訳本と原作を読み比べれば、「新たな発見」と「英語力アップ」につながる!村上春樹から夏目漱石、“のだめ”までお薦めの英訳版、全33+24作品。人気作家、話題作、ベストセラー…読みどころと翻訳のポイントを紹介。

登録情報

  • 単行本: 173ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2009/10)
  • ISBN-10: 4140350857
  • ISBN-13: 978-4140350850
  • 発売日: 2009/10
  • 商品の寸法: 18.4 x 12.8 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By Sebastian Flyte トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
著者の上岡氏はドン・デリーロなどの現代アメリカ文学を翻訳される一方で、『現代英米小説で英語を学ぼう』や『英語達人読本』(共著)などの著書があり、「名文で英語を学ぶ」という語学学習の視点に立った本も精力的に執筆されている。本書もその系列に属する。英語好き、また文学好きにとっては、こういう本の存在は大変ありがたい。

本書はNHKの語学講座のテキストに連載されていた文章をまとめたものである。明治期から現在までの作家20人の作品を取り上げ、その英訳と原文の日本語とを読み比べている。1つの作品につき3つほどのパッセージが引用され、「会話や作文の参考に」なるような表現を取り上げながら、個々の英訳が原文の日本語の雰囲気をどこまで表現し得ているのかをわかりやすく分析してみせる。ときには誤訳と考えられる部分にも焦点を当てているが、これは「原作のどういうところが理解しづらいのか、訳しづらいのか」という視点から、いかにすべてを移し替えることが、ある事象においては難しいかを冷静に分析しているのだといえる。「誤訳」もある意味原文と翻訳を読み比べる上での楽しみかもしれないし、語学の学習としては非常に有益な示唆さえ与えてくれることもあるだろう。謙虚に学ぼうという著者の姿勢は、興味本位にあらさがしをするそれとは一線を画しているといえる。

さて、個人的には、筒井康隆の言葉遊びを見事なまでに英語に置き換えている「傾いた世界」、横溝正史の使う難しい漢語を丁寧に英語で表現してみせている『犬神家の一族』の英訳の素晴らしさに魅せられた。前者の言葉遊びの面白さは、むしろ原文と翻訳を対比して見たほうが断然おもしろい。

その他に扱われている作品は以下の通りである。

村上春樹『ノルウェイの森』「品川猿」『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、筒井康隆「最後の喫煙者」、鈴木光司『リング』、藤沢周平「三ノ丸広場下城どき」「一顆の瓜」「臍曲がり新左」、大沢在昌『新宿鮫』、小川洋子「ダイヴィング・プール」「妊娠カレンダー」、金原ひとみ『蛇にピアス』、角田光代『対岸の彼女』、湯本香樹実『ポプラの秋』、夏目漱石『坊ちゃん』『吾輩は猫である』『草枕』『夢十夜』『こころ』、宮沢賢治『鹿踊りのはじまり』『セロ弾きのゴーシュ』『雪渡り』、芥川龍之介『羅生門』『藪の中』、幸田文「勲章」、川端康成『雪国』、二ノ宮知子『のだめカンタービレ』、中野独人『電車男』、ビートたけし『少年』、宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー』、嶽本野ばら『下妻物語』である。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By HeiHoo
形式:単行本
英文の勉強と言えば、英語の本を読み翻訳を参照する、ですよね。
でも何か今ひとつすっきりしませんよね。英語と日本語の単語や構造の違いはもちろん、生活習慣や歴史・文化の違いがあるのですから当然です。
でも、日本の小説→英訳本→を学ぶと、元を理解しているゆえにあーそういうことかとストンと腑に落ちます。
漱石なんかの古典的名作はともかく、最近のPOP小説も入っていて、とても興味深く読めます。
シリーズ化をお願いしたいと思います。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ルクレツィアの娘 トップ100レビュアー
形式:単行本
特に英語を学習しているわけでも、原書を読む趣味があるわけでもないが、
自分の知っている作品がどんなふうに英語に訳されているのか、
眺めるだけでも面白い本だと思った。

「日本の文豪作品からオタク文学まで」とあるので、
どんな作品がオタク文学として登場しているのかと思ったら、
なんと【電車男】だった。うーん。
「毒男→single otaku guy」という、ある意味で直訳になってたり、
アメリカなどでのネットスラングを使って訳していたりで、面白い。
マンガの「のだめ」も取り上げている。
まぁ、第2弾が企画されたら、ぜひハルヒとか、ライトノベル系を取り上げて欲しい。

文豪作品の英訳は前から見たことがあるので、特に目新しいことはなかったが、
源氏物語のように、英訳されたものを再び日本語訳してみると、
なかなか面白いものになると思う。とくに「坊ちゃん」とか。
角田光代の「対岸の彼女」については
著者がネイティブの人に聞いて「こう訳したほうが良かった」をたくさん出しているが、
あの、孤立恐怖のまどろっこしくて独特な女友達の世界は、
やっぱ言語的にも文化的にも英語に訳しにくそう。
また無理に訳して、はたして作品として成り立つのだろうか。
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