中級者以上向けです。かなり細かいことまでカバーしている分、説明がくどくなくすっきりした構成で読みやすいのが良かったと思いました。文法編は、『前置詞』、『不定詞と動名詞』、『冠詞と単数・複数』、『受動態』、『助動詞』、『接続詞』、『時制』、『否定』を既にある程度理解していることを念頭においた上で実践的な用法中心に紹介しています。個人的に一番役立ったのが、語法編でした。普段頻繁に使用する単語でもある『間違いやすい類義語の使い分け』は、「…させる」(let/make/have)を正確に使っていなかったことを思い知りました。単純に「チャレンジする」を使う場合は「抗議」の意味合いのあるchallengeよりもtryのほうが良いなど、『英語と日本語のずれ』では、その単語が持つニュアンスや含みを知らずに表面的だけで判断してしまう日本語的考えから、英単語を使う危険性を指摘。他に『冗漫な表現と簡潔な表現』や『差別的表現とPC(政治的に正しい)表現』とどれ一つとっても有用な情報ばかりでした。論文作成の際やビジネスレターのやり取りでかなり重宝しそうな第三章の句読法編。最後に英米語の違いを紹介した終章と、今まで勘違いや混同したまま使っていた自分の英語が、本書によって、あらためて整理された点が何よりも良かったと思いました。