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51 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
英語のテキスト40冊を時代別に分析,
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レビュー対象商品: 英語ベストセラー本の研究 (幻冬舎新書) (新書)
日本には、膨大な数の英語教材が溢れている。本書は、その中で比較的評判を呼んだものを中心に約40冊をとりあげて分析している。あくまでも、英語学習に役立てる何かをそこから引き出すことが目的だが、時代別に並んでいるので、見方によっては、日本人の英語格闘史を市販教材の側面からみる、という文化史的な視点で読んでも面白く読めるところがある。
重要なのは、最後の第8章。いろんな教材を分析した上で、最大公約数的にみればこういう学習法がBestではないかというのを紹介している。忙しい人は最低ここだけ読めばいいだろう。「ああ、やっぱりな」という結論で、それほど新味はなかったのだけれど。 留意点としては、まず教材の分析ということに力点を置くあまり、教材を利用する一人ひとりの学習者の英語力のレベルの違いを必ずしも十分考慮した内容にはなっていないように思えることが挙げられる。英語力といっても、初級者、中級者、上級者ではかなり違うのだから、この点はもう少し検討すべきだったと思う。また、ちゃんと分析をされているけれども、これらの教材を、著者がどこまで深く自分で実際に使い込んでみたかまでは良くわからない。教材はやってみないとわからない。本屋でじっくり調べて良いと思っても、実際に使い込んでみて「あ、これ、イマイチだな」と気づくことは珍しくない。特にCDつきのものに多い。また、読み物として面白く読めて評判の高い本が、英語力の向上にも役立つかというと、かならずしもそうでもないところがあるように思う。 あと、辞書について触れられているところが無い。学習者で辞書を使わない人はいない。電子辞書という革命が起き、今や辞書が正しい発音で喋ってくれる時代になっているのだ。それから、ネットで洋書が比較的簡単に手に入る時代になっていることを考慮すると、国産の教材だけを取り上げていることもどうかと思う。例えば、Grammar In Use のシリーズは、英語がつたない非英語圏の学習者向けに大変わかりやすく作られていて、例文も安心して覚えられる自然なものばかりで、問題量も充実している。特に初級用の赤本は、説明がほとんど無いのに、絵と例文だけで文法の要点の大半が直感的にわかるようになっているので本当に凄いと思う。英語学習熱は日本だけの現象ではない。国産の教材は本屋で自分でも簡単に調べられるが、洋書はかならずしもそうではなく、英語圏にも非英語圏出身者のための教材が多くあるということを知らない人が多い。そのような教材こそ、本書のようなガイドを必要としているのではないかと思う。
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
戦後の英語教育史がわかります!,
By たそがれレビュアー (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 英語ベストセラー本の研究 (幻冬舎新書) (新書)
長年、英語教材に携わってきた著者が、戦後から現在まで、ベストセラーとなったいわゆる“英語本”について、たくさんの引用や関係者の発言を駆使して研究した本。
これを読んだからといって英語力が上達するわけではないと思うが、日本における英語教育史と言うべきか、いかに英語教育の先人たちが試行錯誤してきたかが、よーくわかります(世相によっても英語教育やベストセラーが変化していくってことも!)。 今後の英語本を選ぶ参考になるし、英語教育に携わる人ならさらに興味深く読めそう。 欲を言えば、DS用ソフトのベストセラー『えいご漬け』なんかにも触れて欲しかったですね。
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
受験英語および英語教育法の歴史を概観できる,
By
レビュー対象商品: 英語ベストセラー本の研究 (幻冬舎新書) (新書)
あまりにもおもしろいので一気に読み通した。英語を生業にしているものなら誰でも知っているような名著のオンパレードであり、意外な裏話なども楽しめる。
私自身英語を教える仕事をしており参考書コーナーをうろうろしては新刊本や売れ筋をチェックしている中年男である。古書店もまわりいまでは絶版になったかつてのベストセラー本もたいがい持っていると思う。 どの参考書も、著者は自らの信念や情熱をもって書いてきたのだろうし、それを受け入れた当時の受験生たち(あるいは英語学習者たち)は、そんな著者の情熱に共感したのだろう。 どの時代にどのような考えが広まり、どのように変遷していったのか。果たしてその変化が望ましいものだったのかどうかは、現代の我々が評価すべきことである。この本の終章では、著者なりのもっとも効果的と思われる勉強法もまとめられているが、あまりにもあたりまえで興ざめである。著者の押しつけがましい評価が鼻につく読後感だ。客観的に数々の名著を時代別に並べて、その流れの評価は読者にゆだねた方がよかったのではないか。 実はこの著者の本を何冊か購入したことがあるが、私自身は賛同できなかったし、いまでは一冊残らずすべて売り払ってしまった。 皮肉にも英語の勉強法を研究したこの本こそが、著者の最大の功績であり、彼の参考書よりもこの本こそベストの著作であるように思われる。 この著書であつかったテーマは十分研究の対象になるものであり、それを深めていくこともおもしろい。著者には是非続編を書いていただきたい。
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