読んだのは8年ほど前、ロンドン留学のためにせっせと英語の勉強をしていたときでした。様々な語学学習書を読みましたが、どれもちょっとしたフレーズや文法をまとめただけのもので、状況に応じた言葉の選択や気持ちを伝える技術の習得にはまったく役に立ちませんでした。しかしこれはコミュニケーションのための英語の考え方を詳しく解説した本として、私には実に貴重でした。丁寧な表現と気さくな表現、そしてそれを使わなければならない場面と使ってはいけない場面などなど、英語という言葉を使いこなす基本原理が系統的に述べられています。現在、再び渡欧に向けて英語を勉強し直していますが、驚くべきことに、本当に役に立つ教則本を見つけることは当時と同様に今も困難です。英語学習書の粗製乱造時!代は相変わらずですので、このような良書をしっかりと読みこなすことが、文法中心・語彙中心の日本人には必要だと思います。解説が詳しいために中級・上級者向けの本に見えますが、むしろ初級者こそ読むべき本です。この本と同様に多くの重要な考え方を解説した「ナチュラル・イングリッシュ」リチャード・メイナード著を併せて推薦します。