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英語のたくらみ、フランス語のたわむれ
 
 

英語のたくらみ、フランス語のたわむれ [単行本]

斎藤 兆史 , 野崎 歓
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,995 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

外国語を身につけるにはどうすればよいか?翻訳はどのようにするか?文学は何の役に立つのか?英語とフランス語の東大教師が、「語学」「翻訳」「文学」をめぐってその営みの核心を語り尽くす。英語が好きでたまらなかった斎藤。フランス小説・詩に魅せられた野崎。そんな原点をもつ両者が、ふたつの言語の受容のされ方から、その文学の性格のちがいまで対話を繰り広げる。「外国語や異文化に出会うとはどういうことか」を知る絶好の一冊。

内容(「MARC」データベースより)

外国語を身につけるにはどうすればよいか? 翻訳はどのようにするか? 文学は何の役に立つのか? 英語とフランス語の東大教師が、語学・翻訳・文学をめぐってその営みの核心を語り尽くす。外国語や異文化を考える絶好の書。

登録情報

  • 単行本: 219ページ
  • 出版社: 東京大学出版会 (2004/07)
  • ISBN-10: 4130830392
  • ISBN-13: 978-4130830393
  • 発売日: 2004/07
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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35 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 英文学者・斎藤兆史と仏文学者・野崎歓の対談集。年齢・趣味・出身大学・職業と、かなり共通点の多い2人が、語学教育のありかたや翻訳、文学を論じる。対談なので読みやすい。

 似たもの同士の2人だが、1つだけ大きく違うのは、野崎歓がフランスの翻訳文学からフランス語学習へと進んだのに対し、斎藤兆史のほうは純粋に英語そのものへの興味から英文学へと進んだ点だ。このアプローチの違いが対談をより立体的にしている。どちらかといえばまじめで堅い斎藤兆史に対し、身軽でユーモアのある野崎歓のくすぐりが入り、そのバランスも絶妙である。

 I・II章では、語学学習について語られる。英語一辺倒の学校教育や、読み書き軽視・会話重視のメソッドに異議を唱える。

 III・IV章では、多数訳書のある斎藤・野崎の翻訳観が語られる。翻訳が日本の文学史に果たした役割から、実際に両氏が体験した翻訳の舞台裏までに話が及ぶ。さまざまなタイプの原作者との交流の話などが興味深い。

 V・VI章では文学について語られる。本来ならさまざまな研究者について言及すべきところで、おそらく紙幅におさまりきれないスケールになるようなテーマだが、翻訳とのかかわりというところで話をまとめているのでわかりやすい。

 わたしは『少年キム』の訳に感動して斎藤兆史のこの本を手にとったので、『キム』とサイードについて書かれた部分は非常に参考になった。また、バルトやジェラール・ジュネットなどの構造主義的アプローチについてもわかりやすく触れられている。

 語学習得や翻訳の話では、『基礎ドイツ語』創刊者・関口存男や人気翻訳者・柴田元幸、作家の村上春樹をはじめとするさまざまな「ことばの使い手」について、興味深いエピソードが紹介されている。

 まず最初は一気に読んでしまうが、何度でも読み返して参照したい本である。語学教育・翻訳・文学に関わる人にはぜひ手にとっていただきたい。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
語学や文学に興味がある人には内容が濃く、読み応えのある本です。
既に大学を卒業してかなりの年月を経ましたが斎藤、野崎氏の対談から
東大教養学部の多才な語学教師のエピソードや講義の様子などリアルに伝わり、
学生に戻ってその場の空気に触れてみたい気になりました。

斎藤、野崎氏が英語教育に関して会話先行、実用重視の実情を批判していることにも
注目すべきでしょう。
文学の繊細な言葉遣いにまで心を配ることが大切と述べているのには同感しました。

英文学の斎藤氏、仏文学の野崎氏が語学、文学にのめりこんでいく過程や、
野崎氏の留学に向かう飛行機内でのエピソードは興味深く読みました。

文学の章では「文学は何か」というテーマに沿って、数多くの作品をあげられているので、
今後じっくりと向き合いたいと思います。
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18 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By g-head
形式:単行本
非常に興味深いのは、斎藤氏が『TOEICの満点なんてほとんど使いものにならないですよ』と言い切っているところ。TOEICの満点を売りにしている『カリスマ予備校講師』なんかはこれに対してどう言うのだろうか?笑 

他にもコミュニケーション重視、会話偏重の語学教育を批判するものとしていろいろ面白い意見が見られたし、野崎氏の、読解をしっかりやってきたから、いきなり口語にうつってもなんとかなった、という体験談は訳読派の人には自信になるだろう。

最近ではむしろ会話教育を批判する語学本のほうが多いのではないか、というくらいだが、この本ではそれ以外にも翻訳の問題や文学の問題が深く論じられているので楽しめる筈だ。

ただ、そういった翻訳論も文学論も、やはり語学教育論と密接に関係しているということが読んでいてわかってくるだろう。訳すこと、これすなわち学問、また、すなわち教育、という思想、今ではどれくらいの人がこの思想を受け入れるかわからないが、ごもっともな考えであると思う。

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