登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「日本人の英語」の誤りについてまたひとつ学べた気がする。,
By
レビュー対象商品: 英語のあや (単行本(ソフトカバー))
著者は東京大学で英文ライティングを教授する人物。日本人に教える途上で感じた、英語に関する事柄を綴ったエッセイ集です。日本人だからやってしまいがちだが、しでかした事の重大さに気づけずにいる、そんな英語の過ちについて記した箇所は大変勉強になりました。 話し相手に何かを依頼する際の英語は、相手が断りやすい表現を用いるべし、というのは示唆的です。 日本の学校の英語授業では Will you send me a preprint of your paper? とか、 Please send me a preprint of your paper. といった表現が丁寧な依頼法だと教えています。しかしこれらはまだまだ命令的に響きます。 なかなか I was wondering if you could send me a preprint of your paper. という著者ご推奨の表現までは教わらないでしょう。 しかし、著者はさらに一歩進んで、この3番目の表現は確かに丁寧ではあるけれども、そもそも相手が応じられない場合に I can’t.(できない)という言葉を引き出させることになるので、ベストの表現ではないと指摘します。 相手が「できない」と言わずに断れる余地を残して依頼するには、 I was wondering if preprints of your paper are available. とすべきだと言います。これならば手に入るか入らないかの責任の所在が明確でなく、かりに相手が断る場合も I am sorry, but no preprints are available.と断りやすいというのです。 同様に I was wondering if I could visit your laboratory. とするよりは I was wondering if your laboratory is open to visitors. とするほうが良いとのこと。 こうした点には全く配慮しないまま相手に依頼をしていたことに気づき、赤面しました。 また中国人をthe Chineseといいながらアメリカ人をAmericansと定冠詞抜きで使う場合のアメリカ人ネイティブスピーカーの心理状況について見つめたコラム「ザ中国人」も大変面白く読みました。定冠詞がつくと「その国の人全員」という意味になり、つかないと「その国の人の一部には」というニュアンスになるのだとか。ですからアメリカ人が自分たちを定冠詞なしの複数で指す場合は、「アメリカ人の中にはそういう人もいる」と感じているが、その一方でよその国の人は定冠詞をつけて十把一絡げに「かの国の人は大人も子どもも全員」と結構乱暴な一般化をしているというのです。 この点も自分に引きよせて反省し、今後英語を使う時に気をつけようと思った次第です。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
英語母語話者が日本語で書いた英語学習案内本です。,
By
レビュー対象商品: 英語のあや (単行本(ソフトカバー))
この本は2010年10月に出ました。著者のトム・ガリー先生は現在は東大の英作文を教える先生です。26才で日本語を学び始め、現在は日本語でものを書くという域にまで達した「日本語達人」の方です。東大の先生をされる前は和文英訳や辞書の編纂に関わる仕事をされていたそうです。 実は書店の棚にこの本を見つけたとき、トム・ガリーという名の方にはじめに目がいきました。というのは、ガリー先生は放送大学の「英語の基本」の講座を斎藤兆史先生、大橋理枝先生とともに担当されていて画面上の師でもあったからです。 ボクには日本語話者の斎藤先生や大橋先生の書いた英文と英語母語話者のガリー先生の書いた英文の文体の違いはわかりませんけれども、ガリー先生がどんな日本語を書いているのかの方にむしろ興味があって購入しました。この本の「まえがき」の最後に、誰それさんに「賞賛を浴びせたい。」という文があって、「あぁ、やはりこの辺が英文和訳的だな。」と思いましたけど、本文ではこうした「英語味」のする日本語はありませんでした。英語話者が完璧な日本語で書いた英語学習案内本としてこの本はおすすめできます。 特に最初の方の頁の「不定冠詞」と「定冠詞」の意味の違いなど、実際のエピソードを交えた説明は分かりやすく納得できます。しかし、英語について説明する個々の内容もさることながら、日本語で書かれているだけに、ガリー先生の日本語の語り口を思い出しながら文字を追っていくと英語話者の頭の中をじかにのぞき込むようなスリリングな興味も体験できる本です。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
摩訶不思議な言葉の世界を実感,
By 加藤 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 英語のあや (単行本(ソフトカバー))
通訳ガイド試験対策に明け暮れ、嫌気が差してきた頃、この本に出会いました。文法が得意な受験英語出身の私が一番引きつけられたのは、p.29からの「冠詞と関係節」です。関係代名詞と冠詞という本来別々に教えられている2つのものにこんな共通点があったのかと驚きました。まさしくネイティブの発想です。他にも読んで笑えるエピソードが盛り込まれ、思わず一気に読んでしまいました。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
|
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|