2008年に訪れた歴史的変革の大波を記録・記憶するためには非常にお手頃な一冊である。
演説のライヴ音声だけでなく、ニュースショーやディベートなど、もしアメリカ現地にいたらシャワーの如く降り注いだのであろうテレビ音声も、手加減なしに容赦なく(?)収録されている。英語まるでダメな私は、だからまるでキャッチアップできずに一気に挫けてしまっているのだが、それはあくまで私の身勝手な事情。
マケイン氏やクリントン氏の肉声も聴けるのがいいが、どうしても部分収録にしか留まっていないのが惜しいところ。
経済、エネルギー、国際紛争など、大統領選でも大きな争点となった時事問題を、キーワードの形で数多く取り上げ、まとめている。英語表現を知るに留まらず、問題点をあらためて整理・認識し、理解するのにも役立つ。
また、オバマ氏の登場によってアメリカ大統領選挙に初めて興味関心を持った、というひともいるだろう。そうしたひとたちにとっては、大統領選挙が進められる手順や流れが要領よく解説されているので参考になるだろう。
そして、同じように国家の指導者・代表者を選ぶのに、アメリカと日本ではなぜこれほどまでに雰囲気も国民意識も違うのか、と、日本人として絶望し、恥じ入り、考え方をあらためるべきではないのか、と気づかされる第一歩にもできるだろう。