MBAの基礎科目「マーケティング」「会計と財務」「人と組織」「戦略」「ビジョン」について、MBAではどのような方法で学習するのか。具体例を示しながら英語で簡潔に記している。見開きの右側のページは、日本語の全訳になっているので、これから英語力を身につけたいという人には役に立つ。
ビジネスリーダーの要件、日本人に欠けている能力を熟知している著者は言う。もちろん、ビジネスリーダーの要件を満たすには、勉強して知識を身につけるだけでは足りない。特に日本人は、体系だった講義を一方的に受けて内容を吸収することには慣れているが、「たったひとつの正答」などないビジネスの場面で意思決定することが苦手である。自分の発見や考えをきちんと相手に伝え交渉する、グローバルコミュニケーション能力も不足している。
そんな日本人のために、本書は、英語の対話形式となっているケーススタディーを「それをMBAならどう考えるか」「MBAの理論ならどう解決するのか」という構成にして解いていく。問題発見・解決能力も、プレゼンテーションやネゴシエーションのスキルも、自然と体得できるようになっている。付録のCDもリスニング能力を高めるのに役に立つ。まさに至れり尽せり。チャレンジングなビジネスリーダーへの第一歩を、この書は力強く示してくれるのだ。(篠田なぎさ)
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この本のよいのは、MBAをテーマに一冊の本として内容にまとまりがあること、英語の勉強をしながらMBAの基礎知識(基礎の基礎でしょうが)も学べること(一粒で二度おいしい!)、各章が会話と解説というバランスのよい組み合わせで構成されていること(ライティング用のフォーマルな英語と会話用のカジュアルな英語の両方が学べる)、分量が適切である(挑戦のしがいがあり、かといってめげるほどではない)ことなどです。
各章はInitial Dialogue(会話形式の問題提起)、Lecture(講義形式)、Application Dialogue(Initial Dialogueで提起された問題の解決編)、Application(事例をまじえた解説)で構成されています。私はInitial DialogueとApplication Dialogueでディクテーションを、Lectureでシャドーイングを行っています。唯一CDに収録されていないApplicationについては、まず日本語に翻訳してから英語に戻すという勉強方法を取り入れています。こんなバラエティのある勉強ができるのもこの本ならではないでしょうか。
CDの英語のスピードはナチュラルよりはやや遅め(「やさしいビジネス英語」と同じくらいでしょうか)ですが、中級者がディクテーションやシャドーイングをするにはこのくらいが丁度いいと思います。ナチュラルスピードの英語は映画やTV・ラジオ放送などに求めればいいでしょう。
値段も内容に比べたらお買い得ですし、英語中級以上の、ビジネスマンや経営学に興味のある学生さんにお奨めです。
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