参考になった。わかりやすい言葉で書かれており、的確に作られている各章の問題もひと通り解きながら、一気に読んだ。
多少英語ができるつもりになってくると、自分が使っている英語と Native Speaker の英語では、英語力の一言で済ませられる以外にもいろいろ違うな、と思うことが多くなる。本書はそのような人が読むといくらかヒントになるように思う。
「ここから市役所まで車で5分です」という、一見して中学1年生でも英語にできそうな表現を、5つのちがう主語で簡潔に表現する説明から始まる。英語では「主語はいろいろ選べる」のである。
また、日本語は「〜するな」「〜禁止」が普通に使われるが、その多くは英語では肯定文にした方が良いことも、「部外者立ち入り禁止」→Private、「社外持ち出し禁止」→For Internal use only などの身近でわかりやすい例をいろいろ並べながら説明する。
The scale of the market is huge. は単に The market is huge. になり、「〜等」は英語では嫌われるのでこう表現する、断定とあいまいに関する日本語との感覚の違い、パラグラフでのライティングのコツに至るまで、日本人が日本語の感覚を引きずっているために陥りがちな点をよく理解して説明してあり、興味深く読めた。