■概要
本書は英検2級(一次試験)の中でも,長文読解問題に特化したものである。
■難易度
センター試験・中堅私立大学レベル
※4〜6程度(大学入試難易度を10段階分類)
■構成
‐Chapter1 ウォーミングアップ:実際の試験問題よりも短い語数の文章で形式に慣れる
‐Chapter2 過去問:過去問で英検の試験問題の実際に触れる
‐Chapter3 模擬試験:読解問題のみ1セット5題を30分で実戦的に解く(3セット)
■出題形式
‐語句空所補充問題
‐内容一致選択問題
※語数は300〜400語程度,ジャンルは論説文(150題)
■長所
良質で興味深い英文が素材として採られており,英語の学習のみならず,教養の幅を広げられる。
設問もよく練られており,Chapter2は英検の過去問から出題されている。
解説は簡潔であるが,ダミー選択肢の検討もきちんと行われており,情報量としては十分。
難易度はセンター試験や中堅私立大学とほぼ同レベルであり,
マークセンス型のみの長文読解問題集が少ない中,隠れた貴重な存在である。
■短所
全訳はつけられているが,時折含まれる複雑な構文の説明がなされていないのが難点。
大学受験問題集とは用途が異なるので,やむを得ないことだが,
この点を克服すれば,さらなる使用者層を開拓できることを思うと残念でならない。
■備考
〈Chapter3〉では読解問題1セットの解答時間が30分に設定されているが,
少々厳しく感じる使用者も少なくないだろう。
文法問題や語句整序問題を解くのに要する時間を短縮すれば,
40〜45分程度に緩和しても十分に間に合う。
■結論
2級は高校卒業程度と位置づけられており,
上記のようにマークセンス型の標準的な大学受験問題集としても機能する。
良質な英文・設問が揃っているので,
英検受験者のみならず,ぜひ多くの大学受験生にも取り組んでもらいたい。
難関大学志望者は9割以上(満点),中堅大学志望者は7割正解を目安にするとよいだろう。