二十数年前、留学準備をしていた頃、この本で英語を勉強しました。当時は大学生だったので、毎日、たっぷり時間があったにもかかわらず、難しくて、難しくて、1日に4〜5ページを読み進むのがやっと、全部読むのに確か8〜9ヶ月くらいを要したと記憶しています(演習問題などは自分でやらずに最初から解答をみながら読み進んでもこのスピード)。1回しか読み通しませんでしたが、ヨチヨチ歩きながらも、主語、述語を正しく捕まえ、構文を見抜きながら、英文を正確に読むという技術を身につけることができました。英文読解については、あとにも先にもこの本しか勉強していませが、その後、米国留学&就労、外資系企業での就労の経験を通しても、詩や古典文学の原文などは別として、解読できない英文にはほぼ出会ったことはありません。
伊藤先生が、本のあとがきに『諸君がこの本で学んだことを忘れる時、その時こそが、自由自在に英文が読めるようになった時である。』というような事を書いておられたのが印象に残っていますが、本当に本当にその通りでした。当時は、パズルのように複雑な英文法や構文が自動的に見抜けるようになるなんて不可能のように思えましたが、お蔭様で、現在では、無意識に英文を頭から読めるようになっています。伊藤先生の本に出会わなければ、現在の英語力はなかったと思います。
受験生のみならず、英語を真剣に勉強してみようという方には是非お勧めいたします。努力が無駄にならない名著だと思います。