この本を受験で点を取るために使おうとしたら、たしかに非効率です。もっと楽に点に結びつく本はほかにたくさんあります。
しかし、英語の勉強を「英文を読むことを楽しむと同時に、さまざまな考え方を知る」という観点からするのであれば、この本は良書といえるでしょう。受験勉強の中で、時々は、「人間にとって言語とは何か、そして外国語とは何か」などといったことを考えてこの本を紐解く、そんな高尚な考えを持って勉強するのも楽しいものです。
この本の具体的な良い点は、なんといっても、その採用した英文の質の高さです。英語の、そしてさまざまな分野の最高峰にいる人たちの書いた文ばかりです。有名な科学者や、ノーベル賞作家などが次から次へと出てきます。出典を見ているだけでなんだか偉くなったような気がして楽しいです。(全体的に古い気もしますが、温故知新。考えるヒントがたくさん!)
自分で訳し自分が名文家になったようなつもりで、訳例と、日本語で勝負しながらやるのが一番いいんじゃないでしょうか。
深みのある文章と意見を戦わせながら外国語を読みとく。高校時代に本気で取り組んでいたらなぁ。