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英文収録 茶の本 (講談社学術文庫)
 
 

英文収録 茶の本 (講談社学術文庫) [文庫]

岡倉 天心 , 桶谷 秀昭
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

東西の文明観を超えた日本茶道の真髄を読むひたすらな瞑想により最高の自己実現をみる茶道。西洋文明に対する警鐘をこめて天心が綴った茶の文化への想いを、精魂こめた訳文によって復刻、原著英文も収録。

内容(「BOOK」データベースより)

ひたすらな瞑想により最高の自己実現をみる茶道。本書の冒頭で天心は「茶は、日常の事実における美しいものの崇拝、すなわち審美主義の宗教としての茶道に昂められた」という。明治三十九年、天心は西洋文明に対する警鐘をこめて、茶の文化への想い即ち東西の文明観を超えた日本茶道の真髄を切々と綴った。精魂をこめた訳文により天心の精神がいま静かに息づく。原典英文収録の名著復刻の決定版。

登録情報

  • 文庫: 228ページ
  • 出版社: 講談社 (1994/8/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406159138X
  • ISBN-13: 978-4061591387
  • 発売日: 1994/8/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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By picander トップ500レビュアー
形式:文庫
日本語の茶の本は何種類かあるが、桶谷訳が最も美しく、著者の思想の魅力を余すところなく伝えることができている。
桶谷氏の文章力もさることながら、訳者積年のテーマである明治期の日本主義・アジア主義の問題の中心に本書が位置付けられることも理由としてあげられるだろう。
茶の本を読むのであれば、まず本版からをお薦めしたい。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Sebastian Flyte トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
本書には原典英文も収められており、手頃な値段で読めるのが何よりありがたい。講談社学術文庫にはときどきこういう英文収録版が入ることがあり、そのことを粋に感じている次第。

天心の書く英語は明治知識人の中でも群を抜いているように思える。英語学習の一環として本書を読んだが、ちょっとやそっとではこのレベルに到達することはできないという事実に打ちひしがれながらも、あまりの見事さ故にむしろそんなことなど忘れてただ陶然として読み進めることとなった。

書かれた時代を考えれば、その英文は多少古めかしく見えるかもしれないが、とはいえそれは現代にまで生き残る100年前に建てられた荘厳な建築物にも擬せられるのではないか。この場合、「古めかしい」というのは決して悪い意味ではない。一節引いてみたい。

《The heaven of modern humanity is indeed shattered in the Cyclopean struggle for wealth and power. The world is groping in the shadow of egotism and vulgarity. Knowledge is bought through a bad conscience, benevolence practised for the sake of utility. The East and West, like two dragons tossed in a sea of ferment, in vain strive to regain the jewel of life.》

これは第1章の末尾近い文章だが、the heaven of / Cyclopean / a sea of / the jewel of などの比喩のレベルが尋常を超えている。溜息しか出ないというのはこういうことを言うのだろう。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 八雲立つ VINE™ メンバー
形式:文庫
「茶の本」というタイトルは、とくに若者にとって魅力的なものではない。かく言う私も高校時代に今は亡き教師から熱弁をふるわれたが、このタイトルではどうもピンと来なかったという記憶がある。
本書『茶の本』は、茶の本ではない。欧米人に日本文化を理解させるためには、まず彼らの気を惹かねばならない、そのためにとられた戦略からこのタイトルとなったと思われる。これは決して茶の本ではないのである。
本書は東洋の美意識、わけても日本の空間的美意識の奥深さを伝えて余すところがない。これは天心の同時代人である漱石の、とくに『草枕』に通ずる美意識でもある(すみません、この指摘は、ちくま新書『法隆寺の謎を解く』の終章、「日本文化の原点に向かって」のなかでで武澤秀一さんがいっていることの引用です)。
西洋化とのあいだでゆれた明治時代、これほどまでに東洋、日本の文化価値を知りぬき、そして主張した真の国際人の声に、まずは謙虚に耳を傾けたい。
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