私は吃音者です。国王のように長年吃音に苦しめられてきたひとりです。
吃音という疾病は現社会でもあまり認知されておりませんが実に多くの人が苦しんでおります。
いち吃音者としてみたコリン・フォースの演技はとても自然で演じてないかのようでした。
コンプレックスである吃音症と自らの葛藤の心理描写は非常に熱くなるものがありました。
内容的にはとても簡潔でわかりやすく作られているのが響いたのか少々感動が少なかったように思います。
しかしそれはリアリティを追求したために登場人物の感情の機微の表現に重きを置いたからではないでしょうか。
ジョージ6世演じるコリン・フォースの自らの吃音に憤るシーンでの怒り、焦燥、不安の演技は息をのむもので、我々の声なき声を代弁しているかのようで心打たれました。
さすがアカデミー主要4部門独占しているだけはあると思いました。名作です、見た人の心に強い印象を与えること間違いありません。
この映画は吃音という疾病が知られるきっかけ、つまりは我々の光となってくれると私は信じています。
どもりといえばそれで終わりですが吃音者には今の世の中が苦で仕方ありません。
私たちは逃げることができますが、ジョージ6世は逃げることができませんでした。逃げてはいけないと。
もしかしたらそのような逃避をしている吃音者へのメッセージも込められているのではと強く感じました。
思うことを思うだけ書きました、稚拙な文お許しください。それに少々ひいきしてるかもしれません。
最後にすべての人に薦められる映画ではないということを記しておきます。興味のない方にはオススメできません。
このレビューをみて少し吃音のことが知りたいとか向き合おうとか思ってくれる方に見ていただきたいです。
そして吃音という事実を捉えなおす、考え直していただくことができれば私はとてもうれしいく思います。
一度鑑賞されてはいかがでしょうか。私はオススメします、というかぜひ多くの人に見ていただきたい一作です。