貴重な映像(戴冠式の様子、ジョージ5世と6世の葬儀の模様、エドワード8世の公務など)が多くあり、映画で描かれていた事と史実が異なっている部分が理解できた。
まずこのドキュメンタリーでは、ヨーク公(後のジョージ6世)と、ライオネル・ローグの関係については、あっさりとした説明のみ。
ローグとの関係を深く知りたい方には、物足りないと思う。
ドキュメンタリーを観て、興味を抱いたのは、エドワード8世の「王冠を賭けた恋」について、当時の王室・政府首脳・教会と英国民との受け止め方の温度差。英国民は、親しみやすく社交的で魅力にあふれたエドワード8世を愛していたこと、シンプソン夫人との結婚を支持するインタビュー映像が紹介されていた。
エドワード8世の退位後、ジョージ6世の苦難の道のりが映像と共に解説されていて、歴史的・政治的背景が理解しやすいと思う。
ヒトラーの台頭、第二次世界大戦へ突入、バッキンガム宮殿が爆撃にあう中、「国王のスピーチ」が英国民にどのように受け止められて勇気を与え続けたか・・映画では描かれていなかった肝心の部分が、多くの映像と共に紹介されている。
内容は悪くないと思うが、単体でこの価格はきつい。
できれば、映画本編とセットにしてほしかった。その点で★3・5