《「街とクラブとサポーター」の関係を現地報告!》
同じ街をホームタウンとして戦うサッカーのダービーマッチでは、互いに激しいライバル意識を燃やし、自分たちのクラブの正当性や優位性を謳いあげ、ときに暴力事件へと発展する場合がある。
1958年、マンチェスター・ユナイテッドの選手たちを乗せた飛行機がミュンヘンの雪の滑走路を暴走し、七人の選手が亡くなる事故があった。マンチェスター・シティのサポーターの多くが、ユナイテッドに同情したという。やがてユナイテッドは、事故を機に、世界的な成功と人気を獲得しはじめる。一方シティのサポーターには、陰険なフラストレーションが溜まり、「ミュンヘンの悲劇」をネタにした、悪名高いサポーターズ・ソングが生まれる。「滑走路に寝転がっているヤツは誰だ?/雪の中で寝転がっているヤツは誰だ?」ダービーマッチにおいて、劣勢のシティが巻き返すよう、サポーターから応援歌が「沸き起こってくる」というが......果たして、その真相とは?
本書は、BBC報道記者が、リヴァプール(リヴァプール VS エヴァートン)やグラスゴー(セルティック VS レンジャース)など英国八都市を巡り、その歴史と現状からサポーターズ・ソングの背景まで報告した力作。 プレミア・リーグの実況アナウンサーとして人気が高い倉敷保雄氏からの推薦文を引く。「ひとつの街にあるフットボールのアンビバレンツを知ることは絵画を鑑賞する手助けのようなものだ。ご当地のパブに入って一杯奢らないと教えてもらえない情報がたっぷり。パブを二十軒はしごしたくらいの価値はある」
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