この本は,大西先生の前著であるネイティブスピーカーの英文法シリーズ(全8冊)などで提唱してきた「イメージ」を一冊にまとめたものです.
イメージと言うのは,大西先生曰く,語彙にも文法にも文法にも分類されるものではなく,ネイティブが英語を発するときに,どんなキモチでどんなイメージで発しているか,
を表したものです.
なかなか説明しづらいですが,今まで僕たちが学んできた学校英語(適切な言葉ではないと思いますが)や分厚い文法書とは全く異なった切り口で,分かりやすいものとなっています.
どんな文法事項にも「例外」というのがありましたし,熟語もとにかく覚えろという暗記事項が多く,なんでそうなるのかモヤモヤ〜っとしたことのある人が多いと思います.
この本にある「イメージ」を学べば,これらの例外や熟語に関してスッキリすると思います.
つまりこの本の「イメージ」は応用が利くのです.暗記事項が大幅に減るので,今後の英語学習の効率もよくなると思います.
ちなみに,今まで大西先生の本をほとんど読んだことがあるという人には,必ずしも必要ではないかなと思います.ダイジェストなので今までの本の内容が頭に入っていれば,この本を読む必要はないからです.
タイトルで「単なるダイジェストではない」としたのは,ダイジェストにもかかわらず必要事項はすべて載っているし,ところどころ今までの解説よりも分かりやすく改良されている部分が見られたからです.そういった意味で買っても損はないかなとは思います.
余談ですが,僕は高校生のころ英語が大嫌いでした.勉強はしていましたが,面白いものだとは思わなかったのです.しかし大学生になって大西先生のネイティブスピーカシリーズの本に出会い,今までのモヤモヤしていた文法事項が一本に繋がったとき,僕の頭の中で英語は面白いものだと気づかされたのです.
特に英語が苦手な人にこの本を勧められると思います.また,英語をまじめに勉強してきた人でも,学校英語をまじめにやってきた人ほど感動するのではないのでしょうか.
とにかくオススメです.
最後に,この本を読んでよかったという人のために,「ネイティブスピーカーの前置詞」と「ネイティブスピーカーの英語感覚」という本を勧めておきます.
前者は本書よりも詳しい前置詞の解説を,後者では本書では触れられなかったup,down,out,offのイメージが載っており,どちらの本も読む価値があります.
よろしかったら是非読んでみてください.自信を持ってオススメします.