TOEICなどの高得点を持っていても、英語でコミュニケーションをする力(英作文や英会話も含めて)はつかないことが広く知られています。この本は、その理由を教えてくれます。私たちの普段よく使っている日本語は、文法的にそのままの形で英語にできないものがたくさんあります。この本には、その項目が単文レベルでほぼ網羅してあります。例えば、「先生に友人をほめられた」という「迷惑の受け身」や、「夏はビールだ」にみられる主題の「は」、「先生が私に本をくれた」などの授受表現。そのほか、日本語では自動詞で表現する「お金が貯まる」は、英語では他動詞で表現しなければいけないことなど、発見させられることがたくさんあります。最後のユニットでは、日本語では「木の葉が落ちている」と表現するほうが自然なのに、英語では「木の葉が地面に落ちた」と表現するほうが自然であることなどが、英語のSVO構文と日本語のTC構文の対比で説明されています。「そのまま英語にできない日本語」を知れば、簡単な英語で自分がいいたかったことがいえることがわかるようになります。「英語ができないのは語彙が足りないから」とか「英語は英語のまま学習しないとだめなんだ」と思い込んでいる人は、絶対にこの本を読んだほうがいいと思います。