TOEIC990点の人が書くとこういう本になっちゃうのでしょうか。正直もったいないと思います。
著者ならもっと良い本が書けると思うのです。
ずばりマニアックすぎます。書いてることは概ね正しいです。
しかし、英語をここまで真剣に勉強している人はどれほどいるのでしょう?
同じ内容のことをもっと初心者向けに書いた方が良かったと思います。
以下気になった点を書きます。
まず速く話すことは、著者が世に先駆けて提唱することだと書いてありますが、これはウソです。ウソというか著者が知らないだけでしょう。1991年に
英語スピード・トレーニング教本という本が大修館書店から出ています。グレゴリー夫妻が書かれた本です。実際のトレーニング方法が具体的で良書だと思います。
次に本書79ページに、英語の発音ができないのは日本語にない音だからと書いてありますが、これもウソです。これも著者が知らないだけでしょう。2000年に
英語発音は日本語でできる (ちくま新書) という本が斉藤厚見氏が出しています。同氏によると、発音できないのは日本語表記が50音分しかないからで、実際には英語と同じかそれ以上の音が日本語にはあるという本です。その通りだと思います。本、本買う、本もらう、本忘れる、の中に出てくる「ん」の発音の違いを50文字では表記することはできません。しかし、これらの「ん」の発音は明らかに異なります。日本人はそれを知らないというか意識していないだけです。
ただ、この本もマニアックなので興味ない方にはお勧めしません。
で、話を戻して、著者は速く読むためのトレーニングとして次の文章を1秒で読めとか1.5秒で読めとか書いてますが、そんな細かくて短い時間をどうやってはかるんでしょう?
その点、上述の英語スピード・トレーニング教本は、10秒〜2分までの制限時間を設けたトレーニングがたくさんあって、練習するのに最適だと思います。
また、著者の山本氏はアメリカに留学されていたとのことですが、そのわりには参考文献の表記がなく著作権意識の低さに違和感を覚えました。
以上のような改善点はあるものの、書いてることは正しいです。
聞けば話せるようになる、なんてウソを信じ切っている人はぜひ読んでみてください。