37歳から司法試験を受け始め(これだけでもすごい)、実に23回目の受験で合格し、憧れの弁護士になった時は61歳。まさに苔の一念岩をも通す(失礼!)だ。若々しい文章でグイグイ読ませ、一気に読んでしまった。私のように比較的簡単といわれる資格に何回も落ちて、ようやく基準点ギリギリで受かったり、次の資格取得にもモチベーションの維持などで苦労している者にとっては、筆者の23年の末の司法試験合格は非常に励みになる(逆に59歳で司法試験に受かった人から見れば、自分なんてまだまだ大丈夫!などと油断しかねないが・・・)。
難関資格を史上最年少で合格したり、プロスポーツの選手や元女子アナウンサーの人が合格したりすると当然喝さいを浴び、すごいなーと思ってモチベーションの維持に役立つが、私みたいな中高年になると筆者のような大器晩成といった存在にも大きな勇気を与えられるのだ。それは苦労して司法試験に合格したという事だけではなく、還暦を過ぎてから弁護士となっても、初心を忘れず、はつらつとして弁護士業務に邁進している姿が読み取れるからだ。