登録情報
|
生きることはつらく、苦しく、時には醜く、時には滑稽ですらある。
大の大人が花屋敷でメリーゴーランドに乗りながら束の間この世の憂さを忘れて笑い出す。珍しく機嫌の良い嫁と母親が仲良くやっているのをこっそり見ながら心の中で「ばんざい」とつぶやく。
人情話ではなく、冷たささえ感じさせる筆致で描き出される「苦の世界」。
まるで自分の人生そのものの話のようではないですか。
この作品の凄いところは、半田という男の嘘のつきかただと思った。半田は何の特にもならない、むしろ自腹で金を使って、すぐにばれるような嘘をつく。
宇野自身の傾倒していたという、ゴーゴリの作品とは何かが違うと思う。ドストエフスキーが「貧しい人」で主人公の口を使って非難しているような、人を馬鹿にしているところがないと思う。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|