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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
天国がなくても幸せになれる,
By WildHorse (福島県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 苦しみをなくすこと―役立つ初期仏教法話〈3〉 (サンガ新書) (単行本)
お金を儲ければ幸せになれる。いい大学に入れれば幸せになれる。結婚すれば幸せになれる。恋人ができれば幸せになれる。天国に 行けば幸せになれる。明るい未来のために努力すれば幸せになれ るというのが世の常識ですが、この本では明るい未来も永遠の天 国も妄想に過ぎないと論破します。生きることは苦であるから、 我々は将来の幸せを夢見て苦から逃れようとしますが、それでは 現在の幸せは永遠に来ないということです。 仏教は明るい未来を夢見ず、今の瞬間を生きることで苦しみをなく す方法を説いています。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
判りやすい苦しみの説明,
By ブッチー "ブッチー" (群馬県伊勢崎市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 苦しみをなくすこと―役立つ初期仏教法話〈3〉 (サンガ新書) (単行本)
この本は、苦しみについて、判り易く記述されています。その前段階として、未来の捉え方に触れています。 未来とは、「世界、人類の未来」と「個人の未来」に分けることが 出来ます。そして、仏教以外の宗教は、「個人の未来」について、考察されて いないとしています。そして、死後の世界を「豊かな楽園」と偽ることで、 辻褄をあわせているとします。 この説明の部分での、仏教以外の宗教への批判は、理屈では納得できても、 感情面で受け入れることが出来ない人もいると思います。他の方のレビューでも 語られている通り、気持ちの良いものではありません。 著者は、具体的に苦しみを分析したのちに、苦しみを消すブッダの教えをきちんと 語っています。それは、「執着を捨てる」ということです。 私たちのほとんどは、「執着を捨てる」ことの正しさは判っても、実際に実行できない のではと思います。ただし、「執着を持つ」ゆえの苦しみに気付くことで、 生きることを見直すことができると思います。 読み手にこの気付きをもたらすだけでも、この本を読む価値があると思います。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
仏教も宗教なので,
By waves (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 苦しみをなくすこと―役立つ初期仏教法話〈3〉 (サンガ新書) (単行本)
「苦しみをなくすこと」と銘打たれているが、「苦しみを見つめること」と読んだ方が、我々一般人には良さそうだ。本当は仏陀もスマナサーラ氏も、「苦しみに満ちた生を逃れ、解脱すること」という仏陀の根本教理を説きたいのだと思う。よってこの本は輪廻転生論をバックボーンとする、仏教の宗教としての教えに入り込む訳で、宗教色の薄い現代日本人には読みにくい部分があるのではないか。最初に最も読みにくい話、宗教批判から始まる。仏陀の時代にはキリスト教もイスラム教もなかったが、バラモン批判やジャイナ教の苦行徒批判は原典にも出てくる話。ただ信じれば天国に行けるとか、苦行すれば業がなくなるとか、そういう安易な信仰は仏陀の立場ではない。あくまで理性的に、目の前にある苦を見つめなければ、決して苦から救われることはない。 後半にも若干わかりにくい話が混じるのだが、四聖諦の一番目、苦諦(この世は苦であること)が腹に落ちれば、啓蒙書としては充分かもしれない。日曜日に服を買っても、或いは遊園地に行っても、決して快楽は長続きせず、むしろ新たな苦を抱え込むだけである。だからむしろ、捨てることに目覚めるべきだ・・・という教えは正直、目からウロコだった。 仏陀の弟子たちのように、全てを捨てて真理に生きることは現実には難しい。ただ、何故そこに見えない快楽があるのか、に思いを致すことは有意義かもしれない。
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