著者が、カウンセリングの現場にいるからこそ書くことが
できたと思われます。
一見、美しかったり、けなげだったり、自己犠牲的である
に隠されている欺瞞性。力の差でもって相手を支配
していく、ある種の人間関係に共依存ということばもって
そのからくりを説明してみせた手腕は見事だと思います。
俎上に載せられるのは、現実の事例の他にも映画や小説なども。
美しい映像に惹かれながら、違和感があったあの冬ソナも
著者によってミニョンやサンヒョクの巧妙な支配性があばかれています。
では、どこに対等で、風通しがよい、自立した
関係があるのだろう?
まずは、違和感や、不快感の理由に言葉が与えられたことで
自分のあり方を律することができるかもしれない
という希望があります。