この巻の主人公は次の巻で登場するダンとともに主人公のナン以上に人気のあるキャラクター、ナットです。
父親の死によって孤児となった小さなバイオリン弾きはベア先生とジョー先生の温かい指導と子ども達の友情の中で
大きく成長していきます。
私が子どもに国語を教える仕事をしたいと思ったのは、この巻の話を12年前でしょうか、生で初めて見たときです。
オープニングのナンとジョー先生の向かい合う映像も衝撃的でした。歌も同様です。
でも、ナットはこの学園で本当に大きなものを得ました。
ベア先生の夕焼けの中のトマト、ナンのロビンソン、初めての手紙・・・これは本当に本当にナットの人生を変え、
私の人生も変えました。私はこの話を見た翌日から、私はファミコンを断ち、ナットががんばったのを見本にして
部活に力を入れ、本を貪り読んだ記憶があります。
世界名作劇場と藤子不二雄時代の終焉とともに時代が変わってしまったような・・・そんな気さえします。
ナンとジョー先生は最後の名作劇場作品らしい作品でした。
明るく、楽しく、当時見ていた人も、家族で見る人も、最も適している作品だと思います。
他の巻では多少失敗回がなくもないのが玉に瑕ですが、この巻は何を差し置いても手許において欲しいです。
私が講師をしている塾の生徒にも薦めています。この巻には人生を豊かにする力があります。
夕焼けの映像と、呪文と、本当に美しいです。