本書は日本財団会長・笹川陽平のブログをもとに加筆・修正され、出版された『行動哲学実践の書』である。
『若者よ、世界に翔け!』という書名からも、本書が若者に向け発せられたメッセージであることがうかがえる。
ほとんど日本から外に出たことのない私には、想像だにできないが、筆者は1年のうちの3分の1を海外で過ごし、訪問国数は実に109カ国にのぼるという。
その活動の中心は、発展途上国の現地訪問で、ハンセン病をなくすための取り組みである。その結果、ハンセン病はこれまで119カ国で制圧され、未制圧国はブラジル、ネパール、東ティモールの3カ国を残すだけにまでなっており、笹川会長の生涯をかけた目標が達成する日も間近であろう。
日本の神々は船に乗って空を翔るといわれているが、笹川会長は今日も飛行機に乗ってハンセン病撲滅のため世界を駆け巡っている。
現地の人々と心を交し合うため、民族衣装を着て現地の人々と一緒に即興の踊りをするようになったという話は、島根にUIターンした人が神楽の社中に入り地元の人と一緒に神楽を舞うと直に地元に溶け込むことができるという話と軌を一にしており、実に興味深い。
世界に向かってはばたこうとしている若者にはぜひ一読をおススメしたい。
本の中に世界地図があり、笹川会長が訪問された国に日の丸が立っていれば、会長の活動の広がりが一目でわかるのでは、と思う。第2版改訂版ではぜひお願いしたい。