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225 人中、213人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
三年でやめる心理の本質、その背景を探る,
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レビュー対象商品: 若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書) (新書)
タイトルの前半だけ見ると、「最近の若者はすぐ会社を辞める。我慢がない。」という聞き飽きた説教を述べる本かと思ってしまうが、『年功序列が奪う日本の未来』とある通り、 日本の企業に根付いた年功序列の悪しき体制を鋭く、かつ冷静に批判している。 年功序列が生きていた時代と、 その腐った体質だけが残り、勤め続けても決して未来は約束されていない今とは 根本的に違うという事実の指摘に、拍手を送りたい。 私も若者の一人として抱いている率直な感想だが、 何となく会社に入って無難にこなしていれば出世でき、将来も安泰だった時代は簡単だったと思う。 今は就職に当たって細かな自己分析が要求され、学生なりに真剣に自分と向き合い、 どんな理由でどの会社に入って何がやりたいのか、自分には何ができるのか、を突き詰めて考え抜き、 面接の場で見事にそれを表現しきった者だけが内定を得る時代。 そのくせ入社してみたらそれだけの能力を生かす場も与えきらない、会社という不可解な存在。 ミスマッチの原因も入社した側にばかりあるとは言えないのではないだろうか。 入社するに当たって大した志望動機も求められなかった先輩方には理解できなくて当然かもしれないが。 タイトルには「3年」とあるが、今はもっと早く転職を考える人も少なくないと思う。 かく言う私も2年4ヶ月で退職したクチだ。 本当は3年ぐらい経験してみないと仕事の内容も会社の体質も、自分がそこに合うかどうかも わからないというのは一理あるし、私自身ももともとは「最低3年」と思って入社した。 しかし想像すらしていなかった過酷な現実が待ち受けていたのも事実で、 正直、あと8ヶ月ねばっていたら死んでいたかもしれない。 今の若者には我慢がない、という人がいる。私ももちろんそれは否定しない。 しかし我慢をすれば報われた時代と、我慢のツケを自分の命で払わなければならない今とは 同じ次元で語れるはずもない。 私に言わせれば、結果の出ない我慢など無駄でしかない。我慢そのものを美徳とする時代は終わったと思う。 もはや根拠のなくなった「最低3年」に縛られてはいけない。正しい決断を下すのが早くて悪いことはない。 就職にしろ転職にしろ、巷で飛び交う常識論、原則論を鵜呑みにしていては、 決して幸福はつかめない時代だと思う。何が事実で何が幻想かを考えるのは自分自身。 これは大変厳しいことではあるが、避けて通れぬ道だ。自分の幸せを決めるのは自分しかいないのだから。
197 人中、181人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
甘さを実感,
By mikah555 (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書) (新書)
入社四年目、26歳、♀です。本書でいう“閉塞感”に耐えられず、転職を考えていました。 「転職に有利な年齢の“ギリギリ”」という危機感もあって、 会社を辞めて、本格的に転職活動を始めようと考えていた時に、 書店でこの本を目にしました。 私は、この本を読んで、 提出する予定だった辞表をいったんしまいました。 本書には、 『転職の理由が「社風が古い」「もっと面白い仕事がしたい」程度の漠然としたものなら、それは転職によって解決する可能性はむしろ低いだろう』 『“転職後悔組”に共通するのは、彼らが転職によって期待したものが、あくまでも「組織から与えられる役割」である点だ。言葉を換えるなら、「もっとマシな義務を与えてくれ」ということになる。動機の根元が内部ではなく外部に存在する・・・』 この箇所を読んで、ドキッとしました。 自問自答してみると、やりたいことがまだ明確ではなく、 別の会社に行けば、やりがいのある仕事を 「やらせてもらえる」と思っていた節があるからです。 今の会社の上司たちのように、 会社に「使われて」働きたくないと思いつつも、 結局、別の会社に「いい仕事を与えてもらえるだろう」と 期待している自分がいました。 自分の、どうしようもない甘い考えに気が付いたのです。 目からウロコでした。 当たり前ですが、自分のやりたいことをきちんと明確にした上で 転職活動に臨みたいと思いました。 ただただ感謝です。
76 人中、68人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ウソじゃありません、本当の話です。,
By かなり悪いオヤジ (銀河系) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書) (新書)
私は金融系の会社で営業を担当していますが、バブル崩壊の余波はいまだに根強く、私を含め30〜40才ぐらいまでで管理職の一歩手前で足止めをくらっている人が何人もいます。10年位前までは、係長クラスぐらいまでならほとんど自動昇格していたらしいのですが、私が中途入社してきた頃から雲行きが怪しくなり、現在では夢物語と化しています。その頃は離職率も大変低かったらしいのですが、こんな現状を見越してか私の所属する部署では2年目の新人が7名中3名がすでに辞めている始末。部長以上のほとんどを占めている本社出向組や昇格の足止めを喰らっている連中は、やる気0状態。新人をひっぱたいてなんとか目標数値をクリアさせていますが、昇格という人参が実際はぶらさがってないことに気づくのにそう時間はかからないでしょう。ましてや、社内営業にたけてる連中(要はゴマスリ)しか昇格させないような当社に新人が居つくこと自体が奇跡なのですが、平和ぼけしている管理職には全くそれが見えていません。 なんだか会社のグチになってしまいましたが、本書の中で語られていることは全て真実です。おそらく名前の通った大会社ほど、「老人のために若者がコキ使われる」度合いが高いことを肝に銘じておかなくてはなりません。こんなハズじゃなかったと入社してから気づいても遅いのです。筆者が文中で結論づけている年功序列と成果主義を両立させている会社などほとんど日本には存在しません。 「成果主義の崩壊」で筆者が頻繁に使っていた英単語を今回も使ってほしかった(MBAかぶれの文章みたいで変なリズムがあった)のと、実在の人物への取材が中心で客観的な統計データに基づいていない点に科学的根拠の薄さを感じたが、読み物としてはかえって面白くなったことを感想として付け加えておきます。
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