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要約すると、自分たちの世代は、主体的な個としてキチンと主張すべきことは主張し、怒るべきときは怒った。ところが今の若いモンは周りに合わせることばかり考えており、決まったことはしょうがない、と何でも受け入れてしまう、それではダメだ、というようなもの。
「怒るべきときはキチンと怒れ」という主張自体には頷けるが、これを上記の世代論に結びつけるのはあまりにも乱暴である。
そんなに簡単に世代でくくれるのか?という世代論自体が持つ弱点はとりあえず措くとしても、「くびれの世代って、そんなに立派だったっけ? そもそもシラケの時代とかいうのはこの頃から既にはじまってたんじゃ?」とか「今の若者の方がむしろすぐ怒る(又はキレル)とか言われてない?」「例えば真剣十代しゃべり場とかに出てる若者見てると、著者の描く若者像とはズレてるよーな」とか読んでいて疑問な点が多々ある。
で、これらの疑問に答えるようなバックデータ等は一切なし。マンガやテレビドラマの科白など著者の主張にそった事例は色々紹介されているが、とても体系的といえるようなものはなく、恣意的な引用の域を出ていない。
総論としては、思いつきと思いこみだけで持論をまくし立てるだけのもので、たまたま同じような思いを抱いている人にはいいだろうが、それ以外の他に対する説得力は皆無と言ってもいい内容であると思う。
ということでタイトルである「若者はなぜ怒らなくなったのか」に対する回答を期待して読むと大きく裏切られることになります。あまりおすすめできる本ではありません。