久しぶりに、思いのこもった「本物」の論文を読んだ気がする。大学生には卒業するまでに必ず読んでおけ、と言っておきたい。
現在この社会を設計し、運営していく主導権を握っている人々が、知識人や為政者としての仮面を纏って世間に垂れ流している言葉とは、込められた魂の格が違う。
うれしいことに、その言葉をもって若者の今、ひいてはこの社会の今を析出してくれている各論者達は、20代、30代の当事者たちだ。
現在この国では、どんな生き方(働き方)を選択しても幸福にはなれない。このことは、もはや当事者世代にとっては確認するまでもないコンセンサスだと思うのだが、それをヒステリックに喚き散らすのではなく、あくまで学問的土壌の上で再確認させてくれる。学問によって何かを語ろうとするものが守るべき作法に忠実に従う様子は感動的ですらある。
若者の問題は、もう他人事として逃げ切れる世代の人々に任せておけない。この社会で、他者とともにより良く生きるために何を考えるべきか、私自身も当事者として「リレー運動」に参加したい。