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若者のすべて―ひきこもり系VSじぶん探し系
 
 

若者のすべて―ひきこもり系VSじぶん探し系 [単行本]

斎藤 環
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

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   サブカル系精神科医として、また最近ではインターネット上での宮台真司らとのコラボレーションで知られる斎藤環。本書は、広告代理店の広報誌に掲載された記事をまとめたもの。「ひきこもり系」と「じぶん探し系」という言葉を軸に、多面的な切り口で「若者」の分析を試みている。

   原宿系と渋谷系の若者のインタビュー、宇多田ヒカルと浜崎あゆみ、「立つんだ 湯川専務!」と「ニャンまげ」など、さまざまな対比を用いて、軽めの語り口で両者の位置づけを確立させていく一方で、「索引」と「徴候」といった概念の導入や、自傷体験をもつ若者へのインタビューを通じて、精神分析医らしい緻密な考証を見せる。

   内容的には決して平易ではないが、「メディア論と精神分析を横断」したスタイルがおもしろい。「つまり『ニャンまげ』なんですよ(笑)。あのかわいらしさなんですよね、分裂病患者のかわいさって。(中略)飛びつきたくなる気持ち、よくわかりますねぇ(笑)」といった表現で、メディアと精神分析を同じテーブルに乗せてしまう表現のうまさは見事である。

   ストイックな分析に終始することで、見事なまでに「べき」論は排除されている。その代わり、ここに登場する「若者」を自分になぞらえていくうちに、読者の心のありようは浮き彫りにされていってしまう。印象的なモノクロ写真を配したやわらかい装丁に反して、読みごたえのある侮れない1冊である。(大脇太一)

出版社/著者からの内容紹介

精神科医による渋谷や原宿、池袋の若者フィールドワーク。じぶん探しVSひきこもりという枠組みが画期的な若者論・文化論として結実。
本書は渋谷、原宿、池袋などに集う若者たちを精神科医の著者がインタビューし、分析した若者論。巷にあふれる若者論と一線を画するのは「じぶん探し系」と「ひきこもり系」の二極分化という新しい枠組みだ。例えば渋谷系は、自己像が曖昧なために安定した自己像を求めて過度にコミュニカティブになりがちな「じぶん探し系」。一方、原宿系は自己像が明確なので、あまりコミュニカティブにはならない「ひきこもり系」と分析される。この図式は表現ジャンルにも応用可能だ。じぶん探し系の代表は村上龍、とんねるず、浜崎あゆみ。ひきこもり系の代表は村上春樹、松本人志、宇多田ヒカルなどである。著者自身がひきこもり系なためか、ひきこもり系の創造性が称揚され、次世代の若者モードとして、ひきこもりの適応形態が新しいとされる。読者自身がどちらの系か、また身近な他人がどちらの系かという興味で読んでも面白い。ストリート感あふれる写真も「買い」である。


登録情報

  • 単行本: 238ページ
  • 出版社: PHPエディターズグループ (2001/07)
  • ISBN-10: 4569617182
  • ISBN-13: 978-4569617183
  • 発売日: 2001/07
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 433,490位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Poprst
形式:単行本
 著者はひきこもり治療の専門家なので本は嫌いではない。だがこの本の、若者は渋谷系と原宿系とに二極化している、という趣旨はわからない。
 1.渋谷系とは自分探し系ともいい、社交性は高いが一人でいられず、携帯電話などで常に人と繋がりあっていないと気がすまない。容易に新興宗教や自己啓発セミナーなどにはまりやすい。
 2.原宿系とはひきこもり系ともいい、社交性が低く人付き合いが苦手。一人でいることが平気であり、「ひきこもる」能力を持っている。新興宗教に入るというより自分が新興宗教の教祖になりたいぐらいのタイプ。
 かつての区分1が外交的、2が内向的とはどう違うのか? 新しい定義をわざわざ持ち出す、その理由がはっきりと書かれていない。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 天国
形式:単行本
本書は、精神科医の斎藤環氏が、いまどきの若者にインタビューを敢行し、彼らを「自分探し系」「ひきこもり系」2つのタイプに分類し、考察を展開しています。
私は、ドキュメンタリーが好きなので、若者のインタビューは楽しく読めました。

また、2つのタイプの分類は的確で、なるほどと思いました。
斎藤氏の分類に当てはめてみると、どうも私は「自分探し系」に属するみたいでした。
なので、斎藤氏の「自分探し系」についての分析を読むことで、自分への理解も深まりました。

特に私が印象に残ったのは、P.55「自分探しの答えである自己イメージは、実は探して見つかるものではない。(中略)われわれが生きていく上で、空気のように他者を必要とするのは、他者との接点無くしてわれわれは、けっして自己イメージを把握し、維持することができないためだ」という記述でした。

何かずっと求めていた答えを与えられたようで、この記述で随分救われた気がしました。

ただ、本書全体の印象としては、P.222で氏が書いておられるように、場当たり的でまとまりに欠けているように思えます。
本書を読むことで、若者を理解できるとは考えないでください。

本書に、1400円分の価値があるかは、疑問が残ります。
amazonマーケットプレイスで、かなり安く出ているようですし、私はそちらをお薦めします。

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21 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
人と時代の変化を見る観点は面白いと思った。特に「キャラクター時代」というのにはうなづけるところがあったと思う。

ただ、なんというか。。。本全体を通して何が言いたいのかわからない気がする。著名人と、最近の若者を「自分探し系VS引きこもり系」に分けたところ、その分類の仕方についても「なんとなく」理解できた。けれど。。。。。

どうも芸/芸術について深く追求する前に人を「天才VS凡人」にわけているだけのような気がした。ウタダヒカルVS浜崎あゆみ ダウンタウンVSとんねるず 村上春樹VS村上龍 という比較の仕方も変。自分の世界観の表現をできるのも才能だし、時代の流れをいち早くつかんで一歩先を進むのも立派な才能だろうし。。。。人をタイプ別に分けるのはいいけれど、それをモトち?あれこれ優越つけんなよ~~~~と思った。
な~んか、どうも。。。。う~ん。。。説明の仕方によってはもっと判りやすい本になったかも。

「共感」「反対」「納得」「驚き」などの感想すらはっきりでてこない本で、要するに「若者について」の本ではありませんでした。。

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