「うつ」というと自責の念が強すぎて発病するものと思っていた。上手くいかないことがあるとそれが引き金となって発病する。頑張りたくてもがんばれない状態だから「頑張れ」といってはいけない。下手をすると自殺という究極の行為に走る恐れもある。心の風邪と考えればよいとも言われてきた。
しかし、こういうことに当てはまらない「うつ」が出てきているのではないかと思っていたところ、ずばりそのことを説明する本書に出会った。
若者の「新型うつ病」として紹介されているその症状は、
・若い人に多い
・こだわりがあり、負けず嫌いで、自己中心的に見える
・自分の好きな活動の時は元気になる
・仕事や勉学になると調子が悪くなる
・「うつ」で休むことにあまり抵抗がなく、逆に利用する傾向がある
・疲労感や不調感を訴えることが多い
・自責感に乏しく他罰的で、会社(学校)や上司・同僚(教師・友人)のせいにしがちである
・不安障害(パニック障害、社会不安障害、強迫性障害など)を合併することが多い
従来のメランコリー型うつ病とは違う「うつ」が台頭してきていることを鋭く指摘し、対処法にも触れている。