アイスクリン強しの続編です。 しゃばけシリーズも好きなんですが、個人的にこちらのシリーズの方がお気に入っていたので続編が発売されて嬉しい限りです。 内容は前回主役だったミナこと皆川真次郎ではなく、元旗本の若殿たち「若様組」が中心の話になっています。 特に若様組の大将、長瀬の視点が主になっているという感じかな。 帯にもありますが、アイスクリンの前夜、若様組がまだ巡査になる前、巡査教習所に在籍していた(といっても2ヶ月間だけですが)時の話です。 そのため前作を知らずとも読めますが、ミナが所々に登場していたりするなど随所にニヤリとする部分があるので、やはり前作も目を通した方がより面白いと思います。 これはあくまで個人的な印象なんですが、一筋縄ではいかない個性的な若様たちが出張る話のためか、畠中さんのお話にしては賑やかにポンポンと小気味良く進んでいくので非常に楽しめました。 特に、毎度毎度キレる園山さん、そしてそれを必死にフォローしようとする若様たちの姿が面白い。 でもやはり畠中ワールド。 若様たちや教習所の生徒それぞれが、巡査を目指している事情、背景には切なくなります。 あと、授業の内容も興味を惹きます。武道や法律関係、巡査になるにはなかなか厳しい。 日常として授業の様子や苦労っぷりは出ていて面白いですが、話は教習所での事件が主軸として描かれています。 最後もスッキリと終わるので読み物として、純粋に楽しめる一冊でした。 続編があるといいなぁ。